2018春 マイルでちょっくら食いだおれてくる! 2章6節「台湾1食目はささやかに」

3月18日。2カ所目の寄り道は長庚醫院站

坑口から3つ目の長庚醫院站は、直達車も停車する駅。

普通車が到着してすぐに向かいのホームに入って来た直達車に、多くの人が乗り換えていきます。

構内の周辺マップはコチラ。
さぁ、ワタクシが向かうのはどこでしょう?

駅を出て目の前の文化一路を右へ。
歩くこと10分足らずで、左側に瓦屋根を乗せた塀が見えてきました。
路上の落ち葉のせいか、台湾の春とは思えない風景です。

そして目的地である桃園観光酒廠に到着。
「結局は酒かい!」というツッコミは受け付けません(笑)

「お酒はアッチ」と、甕が示すほうへ進んでいくと…。

酒造工場っぽい建物が見えてきました。
手前には餐廳もあるようです。

桃園酒廠は、台北、板橋、樹林の各酒廠との統合を経て、2014年に林口酒廠から改名。
台湾で初めて近代化され、台湾で唯一日本式清酒を生産する唯一の酒造工場なのだそうです。

工場の見学は要予約なため、予約なしでも見学できる展售中心大樓(エキシビジョンセンター)をのぞいてみましょう。

中庭の手前には赤い柱で屋根が設けられ、りっぱな杉玉が。
しかし台湾人にとっては、奥の池やサクラしか意識に入らないようです。
にしても、サクラのパネルはなしでしょ…^^;

では、館内へ。

日本の酒蔵などで見たことがあり、流れは分かっているはずの日本酒の製造工程ですが、台湾ではこういう見せ方をするんですね。

「聞香體檢」は、仕込んだばかり→醗酵中→完成の3段階が設けられていて、右側のゴムを凹ませると、左手の白い器からそれぞれの過程の香りをかぐことができます。
日本の酒蔵などでは、お目にかかったことのない仕組みです。

勉強した後は、実戦でお楽しみ!
のはずが、おみやげ品コーナーはあるものの、試飲をさせてくれる様子はまったくありません。
工場見学のある平日なら事情が違うのかもしれませんが。

一方、この一角には段ボールが積み上げられ、まるでディスカウントストアのよう。
値段も手ごろだけど、クルマで来ないと難しそう。

展售中心大樓はココまでにして、入れる範囲で敷地内を見てみましょう。
どうやらこの先にサクラの林があるようです。

しかし、木はまだ若木で、花なんてどこに咲いているのやら。
ホンモノのお花見ができる日までは、池のほとりのパネルで辛抱しなさいということでしょうか(苦笑)

なんだかなぁ…と思いながら、引き返しがてらに撮った原料倉庫。
コレが唯一の工場らしい写真かも。

このままココを後にするのも悔しくて、展售中心大樓の向かいにある餐廳へ。
ココなら1杯飲れるはず^^
メニューを見上げると、紹興酒蛋なんてモノもあるようですよ。

さすがにビールは種類豊富。
紹興酒蛋は扱っていないといわれたので、本日の香腸(ソーセージ)をいただくことにしました。

■紅麹高粱香腸(35元)、小麥啤酒(36元)
台湾到着からおよそ3時間。
ようやく1食目にありつきました。
酵母の香りの強いクセのあるビールに、パリッと焼けた香腸は好相性。
かみ切ると、甘みとともに麹の風味が広がります。

今回の旅はおやつをつまみながら、こんな感じでいくんだろうな…。

★桃園酒廠

桃園市龜山區文化一路55號
03-3283001
午前8時10分~午後5時(工場は午前8時10分~午後3時30分)
春節前日のみ休館(工場は土日および祝日休館)
工場見学は成人100元、18歳以下50元(チケット代は当日分の金券として利用可)
http://event.ttl-eshop.com.tw/lk/

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