峠を越えてタイ料理 峠越え編 【保福寺峠(松本市~青木村)】

6月30日。数週間前からこの日を楽しみにしていました

我々が「上田のリトルタイ」と呼ぶ、お気に入りのタイ料理への遠征は1月以来。
先週、体調を崩して果たせなかっただけに、焦がれる思いもピークに達していました。
しかも今回、相棒はいつもと違うルートを画策しているようで…。

松本市四賀で国道143号を逸れて右へ。
フクジュソウの群生地を過ぎ、左手に保福寺(ほうふくじ)が見えたら、保福寺峠(ほうふくじとうげ)の入り口はすぐそこです。

ココがおそらく、四賀側最奥の家。

緑のトンネルを抜けてドライブ。
エアコンを切って、天然の風を満喫します。

アスファルトからお構いなしに伸びる草が、交通量の少なさを物語っています。
そういえば、峠の入り口で道楽バイク1台とすれ違ったきり。
思ったより使えそうな道なんだけどなぁ…。

いきなり道が開け、あずまやのある広場が。
木の看板に書かれた「峠茶屋の一遍水」の文字は、現松本市長・菅谷昭氏の書だそうです。

いわれはコチラをご参照ください(←手抜き・笑)

くりぬいた丸太から豊かに流れる水。
水辺にはオダマキが一輪咲いていました。

我々がのんびりしている間も、クルマは1台も通りません。

満開のクリの花を写真に収め、先へ進みます。

そこから10分も経たずに、標高1,345mの頂上に到着。
ココが松本盆地と上田盆地の境というわけです。

すっかり色あせた看板には「保福寺峠スカイライン」とありました。
ふぅ~ん、スカイラインねぇ…。

保福寺峠は、日本近代登山の父といわれた英国人宣教師ウォルター・ウェストンが、日本アルプスへのアプローチする際に通った道であり、峠の南東側の丘には「ウォルター ウェストン 日本アルプス絶賛の地」の石碑があります。

あいにく日本アルプスは雲の中でしたが、感動の声をあげたくなる気持ちは分からなくもありません。

青木村側に入ると、路面には苔が。
道端にはシダが目立ちます。
松本側にあったガードレールもないし、夜には走りたくないなぁ…。

木立の切れ目から、東信~群馬にかけての山が見えました。

道端にポツポツと見える黄色い実はキイチゴ。
窓から手を伸ばして採れちゃいます。

大きさは1cm強。
「昔の子どものおやつ」というのがしっくりくる味でした。

こんな道がどこまで続くのかと、不安を覚えつつクルマを走らせること十数分。

やっと集落が見えた時の安心感といったら!

★保福寺峠

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E7%A6%8F%E5%AF%BA%E5%B3%A0