山好きの店主が店内で醸すクラフトビール【BACCAブルーイング(松本市)】

9月29日。高速バス移動の前に

行きも帰りも、いつも使っている時間の高速バスがいっぱいで、時間をずらしての移動となったこの週末。
かろうじて取れた新宿行きが16時台だというと、早めに電車で松本へ出て前々から気になっていた店へ行ってみようということになりました。
「そんな時間帯にやっているの?」
「さっき調べたけれど、土日はお昼からの営業なんだって」

アクセス

松本駅アルプス口から300mほど。
国道143号沿い、駅北のガードと巾上交差点との間にあります。

アウトドアショップといっても、美容院といっても違和感のない外観ですが、実はその場で醸造したクラフトビールを飲ませてくれる店なのです。

メニュー&店内の様子

その証拠に、ドアを開けると、金色に輝くビアサーバーが目に飛び込んできます。

オリジナルのクラフトビールは6種類。
ネーミングには「安曇野」「アンズ」と、この地らしいキーワードが冠されています。
それにしても「常念」とか「ジャンダルム」とは、マニアックなネーミングですこと…。

ビールのお供も、思いのほかお手ごろ。
コンビーフパテや手作り干しブドウと、さりげなく手が込んでいます。
土日のランチカレーにひかれたけれど、14時を回っていて残念。

カウンターとテーブルとで10席。
カウンターは、なかなか立派な一枚板です。
大理石の天板のチェストや、足踏みミシンの足を流用したテーブルと、さりげないアンティークがマッチしています。
先ほどまで山帰りご一行がいたし、店主とカウンターの客との会話は、ずっと山の話題。
山好きが山好きを呼ぶんだろうなぁと推測します。

いただきます

■常念 ライピーエー(Mサイズ 600円)、安曇野ブロンド(Mサイズ 600円)
ワタクシはIPAの「常念 ライピーエー」、相棒はベルギーブロンドエールの「安曇野ブロンド」を、それぞれMサイズ(280ml)で。
ライ麦を使っているなんて珍しいと選んだ品ですが、コクと苦みがあるどっしりとした味わいがワタクシの好みにピッタンコです。
一方の安曇野ブロンドも、甘い口当たりと酵母の香りが、いかにも相棒好み。
お互いにいいチョイスだと、満足気にうなづきます。

■厚揚げチーズ焼き(400円)
コンビーフパテが品切れといわれ、代わりに頼んだ品ですが、これまたていねいにつくられていることがうかがえます。
そうか、自分でつくる時も厚揚げを先に薄味で煮てからチーズ焼きにしたほうがおいしくできるんですね。

一緒に出された缶のなかには、八幡屋磯五郎の唐辛子4種類が。
柚子胡椒もいいけれど、ガラムマサラがダントツに合う。

「安曇野のホップを使っているんですか?」
安曇野ブロンドを飲んでいた相棒が尋ねると、店主は冷凍庫に保存していたホップを出して、ひとつ分けてくれました。
「安曇野のどのあたりですか?」
「堀金ってご存じですか?」
さらに店主の口から出た農場の名に、ふたりして「あぁ、あそこね」と苦笑いします。

フキノトウの仲間のようにも見える、その形状。
1枚1枚の根元に見える花粉が、ビールの苦みのモトになっています。
「フキ味噌ならぬ、ホップ味噌もチャレンジしてみようと思うんですよ」
ビールには合うだろうけれど、日本酒で試してみたい(笑)

■ジャンダルム スタウト(Sサイズ 400円)
最後に黒ビールの小さいサイズをふたりでシェア。
開口一番「コーヒーだ」といってしまうほどに、ロースト香が効いています。
量を飲むよりも、エスプレッソのようにチビチビと味わいたいビール。
Sサイズでも十分な飲みごたえです。

帰りがけにチラリとのぞいたブルワリー。
清潔感があって、信頼が持てます。
ビールって、こんなささやかなスペースでもつくれちゃうんだなぁ…。

店舗情報

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