10月19日。台風19号から1週間
大雨による土砂崩れや土砂流入で、JRは高尾~相模湖間、高速道路は八王子~大月間での通行止めが続き、金曜日に予約していた高速バスも水曜の時点で運休の連絡が入りました。
2週連続で戻れないのを心苦しく思うなか、相棒から「新幹線は復旧したし、長野経由で上京しようか」と提案が。
引っ越したばかりで手伝ってもらいたいこともあるしと、即座に助けを求めました。
朝ゆっくり出発しても、お昼すぎには新宿に着けるとのこと。
そこで同郷の音楽仲間であるYちゃんに声をかけ、一緒にランチする運びになりました。
ところが、お目当てにしていたロシア料理店は予約でいっぱい。
ならば隣のビルのタイ料理にしようという話になったのですが…。
入り口のメニューを目にするなり、あっさりとトルコへ転身しちゃいました。
アジアとヨーロッパの接点といわれるトルコ。
ロールキャベツもあるし、ロシアと共通点があるように思えて興味がわいてきます。
アクセス
靖国通り沿い、モア4番街との角にあるファミリーマートの上。
2階にはタイ料理の「ゲウチャイ」が入っています。
エレベーターで5階へ。
よかった、席は空いているみたい。
店内の様子
大きな窓から外光が入る、明るい店内。
ラグビーワールドカップのために日本を訪れたと思われる外国人旅行客の姿もありました。
壁に飾られたじゅうたんや絵皿も、エキゾチックな雰囲気満載です。
メニュー
7種類のランチメニューは、各国料理にしては手ごろな値段。
3人して煮込み系に目がいきます。
表紙にはディナーメニューとありましたが、コチラも単品としてオーダー可能。
ナスのペーストといえば、錦糸町近くのルーマニア料理店でお目にかかりましたっけ。
特別なモノを使っているわけでもないし、調理法もシンプルなのに、ところどころに独特なテイストを感じます。
パエリアやピザがあるのは南欧風。
ランチ用のドリンクはソフトドリンクだけだったので、
アルコールメニューを持ってきてもらいました。
世界のビールのなかには、チュニジアやレバノン、モロッコと、あまりなじみのない国も。
でも、トルコ料理と合わせるには、トルコのビールが一番でしょう。
いただきます
■SHEREFE(800円)
「味見ができればいいよね」と、1本を3人でシェア。
長野県下にも大きな被害をもたらした台風を経ながらも、こうして穏やかにグラスを重ねられる喜びをかみしめます。
サラッとしていながら酵母が香る独特の味。
スタッフがやって来て「人気なのはEFESですよ」と勧めてくれました。
メーンディッシュに先駆けて、スープとサラダ、パンがやって来ました。
レンズ豆から出るとろみがいい感じのポタージュ。
スパイスの香りに、相棒はかつて旅したネパールを懐かしみます。
手作りパンは、生地の詰まり加減と小麦の甘さがフォカッチャのよう。
それぞれオイシイけれど、スープに付けて食べるのは合わないみたい。
■ひき肉とキャベツのトマト煮(セット価格1,080円)
一見してビーフストロガノフのようにも見えますが、ひき肉とキャベツがたっぷり。
皿の周囲に散らしたパプリカがしゃれています。
■トルコ風ロールキャベツ(セット価格1,280円)
我々になじみのあるロールキャベツに比べると細身で、肉より野菜が主役。
具にみじん切りにしたジャガイモを加えることで、口当たりが滑らかになるようです。
コチラもトマトベースですが、サワークリームをトッピングしているのがロシア風。
■ナスとミートソースのグラタン(セット価格1,280円)
絶対に間違いのない、ナスとミートソースの組み合わせ。
大ぶりにカットしたパプリカやニンジン、ジャガイモも入って、彩りも華やかです。
脇には、丸くかたどったバターライスを添えて。
混ぜ込んであるのがそばだと聞いて、意外に思いました。
食後はトルコの紅茶で締め。
ガラスのグラスに描かれたナザール・ボンジュウがトルコです。
角砂糖を入れて甘くして飲むのがトルコ風。
スプーンも相当熱くなっているので、気を付けて。