甲斐が誇るオイシイお水を 【笹一酒造 酒遊館(大月市)】

5月2日。峠越えのごほうびは

雲が増えてきたと思ったら、里に下りてほどなくにわか雨。
「天気予報では降らないはずだったんだけどなぁ…」
気温も上がらないし、寒気の影響だったみたい。

そんな雨が収まったころ、国道脇に赤い看板が見えました。
甲斐が誇る銘醸「笹一」
「この先1km」の表示に、気力をもらいます。

ガードをくぐったらもう少し。

甲斐大和駅を出発して、およそ3時間半。
表向きのゴールである笹子駅に到着しました。

では…。

アクセス

そのまま国道20号に沿って足を延ばすこと500mほど。

国道に面した建物には、右から左へ「銘酒笹一醸造元」と書かれています。

入り口は敷地の東端近く。
フツーのGWとは比べ物になりませんが、クルマもボチボチ入っているようです。

敷地内の井戸で、まずは仕込水を。
富士山を起点とする地下水は、明治天皇が東京から京都へご行幸の際に携行するのに選ばれた「御前水」と呼ばれる由緒正しい水です。

店内の様子

山を背にして建つ、直営ショップの「酒遊館」

350年以上の酒づくりの歴史を誇る笹一酒造は、1919年の会社創立から101年目となる2020年9月に、直営のショップをリニューアルしたばかり。
垂れ幕も杉玉も新しいです。

コロナ対策に一定の成果を上げていると注目されている「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」は、コチラでも例外ではありません。
入り口には検温器と入店管理簿。
記入に使うボールペンも、消毒済と使用後で分けられています。

記入を済ませたら、左の直売所へ進みます。
天井が高く、クールでモダンな雰囲気。
中央の柱に「笹一」のロゴがシックに光ります。

試飲は受付制ということで、

カウンターへ。
試飲は無料と有料があります。
とりあえず無料試飲からいきましょうか。

「日本酒とワイン、どちらにされますか」
「両方でもいいですか?」
「ええ、どうぞ」

いただきます

(左)笹一 純米吟醸 五百川
(右)笹一 夏純米吟醸
先に手を付けたのは、空色のラベルが涼しげな夏純米吟醸。
酒造米には、この近くでつくられた甲州夢山水が使われています。
香りがさわやかで確かに夏向け。
氷を入れても酔さそうです。

一方の五百川も純米吟醸。
コチラは富士山麓の五百川というお米を使用しています。
夏純米吟醸に比べると味が濃く、少し辛口。
それでも信州の地酒ほどではなく、新潟との中間といった印象です。
ちくわとかチーズもいいけれど、甲州名物の鶏もつ煮や煮貝とも合わせてみたい。

■にごりわいん(赤・白)
実はココを訪れるまで、笹一酒造がワインもつくっているとは考えたこともありませんでした。
口当たりのよさは、まるでブドウの原液。
「後から果汁を足しているんですよ」
そういわれると、白6%、赤7%というアルコール度数も納得です。

では、有料のほうも1杯いただきましょう。

■吟醸ソフトクリーム(450円)
といいつつ、ワタクシの目を引いたのはコチラ。
吟醸酒の酒粕を使った、ノンアルコールのソフトクリームです。
ふんわりと糀が香り、甘さも控えめ。
カラダを動かして消耗した後だけに、ミルク分がしつこくないのもありがたい。

■笹一 純米大吟醸 甲州夢山水(500円)
無料試飲の夏酒と同じ、甲州夢山水を使ったお酒ですが、大吟醸にしては濃厚で辛口。
ほんのりとした渋味が、おつまみのアサリと合います。

酒遊館と併設して、食事や甘味を提供する「KRAND CAFE(クランドカフェ)」も。
メニューはすべてノンアルコールなので、ドライバーさんはコチラへどうぞ。

店舗情報

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