5月4日。峠越えから中1日空けて
朝早い普通列車で、先日のゴール地点の笹子駅へ。
この日も相棒と街道歩きです。
「歩きだす前に『峠の力餅』でエネルギー充填するぞ」
あんこは苦手なワタクシ。
前回、回避できてホッとしたところだったのに。
アクセス
笹子駅を出たら、そのまま国道20号を大月方面へ。
50mも行かないうちに「笹子餅」の看板が現れます。
そしてその先には、先日立ち寄った「笹一酒造」も。
国道を挟んではす向かいにも店がありますが、近いほうへ寄ってみましょう。
店内の様子&メニュー
入り口の引き戸には「笹子餅販売中」と書かれた紙がはられています。
「名物にうまいものあり」じゃなくて、「甘いものあり」ですって。
笹子餅は10個入りと5個入りの2種類。
笹子餅のほかに、酒まんじゅうや杵つき餅も販売しています。
かつて、甲州街道唯一の難所、笹子峠のふもとで売られていた「峠の力餅」
明治36年に国鉄中央線が開通したことで峠の通行は途切れましたが、明治38年に国鉄から特別の承認を得て「笹子餅」の名で売られるようになったといいます。
10個入りのパッケージに描かれているのは、天然記念物の「矢立の杉」
つい2日前に現物を見てきたと思うと、親しみも沸くものです。
店の人はどこにいるんだろうとキョロキョロしていたら、エプロン姿のおばちゃんが国道を渡って中へ入ってきました。
はす向かいにあるのは工場で、どちらでも同じモノを売っているのだそうで。
いただきます
■笹子餅 5個入り(500円)
さすがに10個入りは多すぎるので、5個入りを買って、笹子川に架かる橋の上でいただきました。
パッケージのレトロさは、10個入りより上を行くかもしれません。
紐をほどき、笹子餅とご対面。
経木で包まれているのも趣があります。
表面を粉で覆われたお餅はかなり柔らかく、半分にちぎって中身を出すのは難しそうなので、
端から恐る恐るかじってみます。
「おっ、ヨモギが濃い」、
粒あんもあっさりした甘さ。
搾り出して残った程度であれば、ワタクシでもおいしくいただけます。
往時の人たちも、この素朴な餅にエネルギーをもらったんでしょうね。