7月3日。日本一小さなインド家庭料理の店だそうで
この日は相棒と松本でお買い物。
「お昼は『印度山』に行かないか」
「印度山」というのは、相棒の知人のご両親が営んでいるインド家庭料理の店。
話に聞いていながら、なかなか足を運ぶに至らなかったのです。
アクセス
松本の中心街から少し外れた、通称・裏町。
国道143号の1本東の通り、女鳥羽川と県道67号(アザレアライン)に挟まれた一角が飲み屋街として栄えたのも、ずいぶん昔の話になってしまいました。
そんな裏町に再び活気を取り戻すことを狙い、数年前に誕生した「はしご横丁」
どうやら一番存在感があるのは、飲み屋ではなく、インド料理のようです(笑)
店内の様子
長屋門風の入り口をくぐると、狭い通路の両側に時代劇のセットのような小屋が軒を連ねます。
店先のパラソルが「印度山」の目印。
「日本一小さなインド家庭料理の店」のキャッチコピーも納得のコンパクトな店ですが、今は向かいの2区画も客席として使用されています。
4畳半ほどの小屋にふたりがけのテーブルがふたつ。
「おぉ、涼しい」
狭い空間だけに、冷房の効きもよいようです。
正面の棚にはスパイスやインド食材とともに、オリジナル商品も。
八幡屋磯五郎のカスタムブレンドは、実際に試してから買い求めることもできます。
メニュー
メニューはタリーと呼ばれるプレート、またはカレー+ライスの組み合わせ。
カレーは、チキン、キーマ、ヴィーガン(豆カレー)の3種があります。
100円プラスでバスマティライスにチェンジすれば、よりインドらしさがアップ。
松本平のインド料理の店でも、これらのメニューにお目にかかれるのはココだけかもしれません。
いただきます
■チキンタリー(1,100円+バスマティライスチェンジ100円)
相棒はチキンカレーをバスマティライスで。
パクチーの香りにコーフンが高まります。
スパイスがふんだんに使われていますが、辛さはおとなしめ。
チキンも肉々しく、家庭料理というのがしっくりくる、飽きのこない味わいです。
バスマティライスって、タイ米よりもさらに粒が長いんですね。
■キーマタリー(1,100円)
ワタクシはキーマカレーを日本のお米で。
お米は地元産の金芽米を使用しているそうです。
豆カレーやヨーグルトサラダと一緒にご飯にかけ、パパドと呼ばれる豆のせんべいを砕いてトッピング。
豆カレーのほこりっぽい感じも、分かる人にはたまりません。
八幡屋磯五郎のカスタムブレンドも悪くないけれど、ワタクシはもう一方のオリジナルスパイスのほうが好き。
世界一甘いといわれるグラブジャムンというドーナツは、たっぷりしみ込んだシロップと澄ましバターの香りが、箸休めとしてちょうどイイ。
以前、どこかで食べた時には撃沈したとしか覚えていないだけに、その違いに我ながら驚いちゃいました。
■マンゴラッシー(400円→サービス)
そして、マンゴラッシーで締めくくり。
おぉ~っ、濃いぃ。
「印度山」という店の名は、インド人のご主人がとても背が高く、山のようだというところから名づけられたのだとか。
小さな厨房で調理している様子は窮屈そうとはいえ、何だかほほえましく映ったのでした。