3月31日。ちょっぴり高いと思っていた品も
突然決まったプチオフ会のため、あわてて食べログからお店を予約したのは、昨年12月のこと。
ひとり150P×3人=450Pをゲットして喜んだものの、それは食べログでしか使えない限定ポイントでした。
というわけで、期限切れになってしまう前に、出口戦略の外ごはん。
後ろ倒しの時差出勤を終えてから新宿で寄れる店を探して、ポチッとしておきました。
アクセス
やって来たのは、歌舞伎町。
靖国通りから「歌舞伎町一番街」のゲートをくぐって左手の壁伝いに進んでいくと、
「SUZUYA BLDG」の控えめな看板を掲げたエントランスがあります。
1階と2階がドトール。
上のフロアに行くほど、入店のハードルが上がるように感じるのは気のせいでしょうか。
店内の様子
エントランスの左右にあるエレベーターの、先に来たほうに乗って5階へ。
切り絵風の「すゞや」の看板は、どこかで見たようなテイストです。
民芸風の調度の重厚感のわりに、一面がガラス張りになっているからか、開放感があります。
窓に面したカウンター席は、靖国通りビュー。
古いガラス瓶のような照明もイイ感じです。
メニュー
色使いもモチーフもインパクトある表紙絵は、版画家の棟方志功による肉筆。
若き芸術家だった氏は、大の民芸好きの創業者夫妻との親交も厚く、店のために版画や肉筆画を描いて寄贈したといいます。
なるほど、それで店全体に民芸の雰囲気を感じるんですね。
名物メニューのとんかつ茶づけは、すずやが総菜屋だった1950年代、料理人が冷えてしまったとんかつをなんとか温かくして食べたいと、お茶をかけて食べたまかないが始まりとのこと。
「ひと皿で二度おいしい」のキャッチコピーもイイですな。
もちろん、お茶漬けにしないとんかつもあり。
ハンバーグステーキや豚リブロースも、復刻メニューとしてラインナップに連なっています。
食事のお供に1杯付けるもよし、一品料理をアテにお酒を楽しむもよし。
コチラは冊子とは別の季節のメニュー。
今シーズンのカキもそろそろ終わりですなぁ…。
いただきます
■とんかつ茶づけ(1,580円)、とろろ(130円)
「召し上がり方はお分かりになりますか?」
初めてでしたが、メニューに図解があったことだしと、分かったことにしておきました。
熱くした鉄板にカツをのせ、その上に炒めキャベツをこんもりと。
鉄板で熱せられたからし醤油ソースが、オイシソウな音と香りを放ちます。
キャベツは生より火が通ったほうが好きだから、このスタイルはウレシイ。
キャベツの甘味をひと口ふた口味わってから、カツにとろろをたら~り。
ひと口かつを十字にカットしてあるから食べやすいです。
ザクザクでも細かい系でもない、家庭料理の延長のような衣が、脂少なめのしっかりした肉質にちょうどイイ。
半分ほど食べ進んだら、ほうじ茶をもらってお茶づけに。
アツアツのほうじ茶に、油のコクと高菜のピリ辛が溶け込みます。
こういう食べ方は、お江戸でなければきっと生まれなかっただろうなぁ。