SLパレオエクスプレス、リベンジを図る その1「熊谷発で朝活」

6月9日。秩父路遊々フリーきっぷ@1,500円

船橋にゴスペルコンサートを聴きに行った翌朝、コチラの街で目覚めました。
熊谷はほんの2カ月前に訪れたばかりですし、夜遅くにフツーの電車で移動してきただけなので割愛。
泊まったのも、安心・安定の「東横イン」だったため割愛です。

彩の国で「花より団子」 その1【梅林堂(熊谷市)ほか】


スマホで完結、フリーきっぷ

今回の目的は、4月に果たせなかった「SLパレオエクスプレス」のリベンジですが、都内から朝イチで移動してくるのに比べ、朝に時間の余裕があるのが大きな違い。
ホテルでのんびり過ごすことも考えましたが、「SLパレオエクスプレス」の運行経路である長瀞・三峰口方面とは逆方向を往復して、秩父鉄道全線乗車を目指すことにしました。

ホテルをチェックアウトして、8時前に熊谷駅へ。
今のところ「SLパレオエクスプレス」に関するネガティブな情報は出ていないようです。

あぁ、相棒の長年の念願であるC58(シゴハチ)がひく列車に、今日こそ乗ることができるんですね。

全線乗車にあたってフリーきっぷを買おうとしましたが、窓口では販売しておらず、スマートフォンで決済するデジタル版のみとのこと。

購入には「EMot」のアプリをダウンロードするか、専用サイトにアクセスする2通りの方法があります。
1回きりだったら、専用サイトが手軽でしょう。

QRコードを読み込んで、チケット購入ページへ。
下部の「購入手続きへ」をタップすると、

利用開始日を選択するカレンダーが出てきます。

新規登録~ログインと、内容確認画面までは順調です。

が、クレジットカードの登録が思ったよりもめんどくさい。
乗車直前だと間に合わない可能性もあるので、時間にゆとりをもって購入することをおススメします。
(ちなみにワタクシは、トータルで5分ほどかかりました)

さっそく「使う」→「このチケットの利用を開始する」とタップして、

チケットが使えるようになりました。
この画面を提示して改札を通ります。

急行仕様の車両に乗って

秩父鉄道完乗が目的の朝活ですが、東の終点・羽生(はにゅう)までは8駅23分。
本数も1時間に2本が基本ですし、「SLパレオエクスプレス」の入線に間に合うよう熊谷に戻ってくるとなると、行って帰ってくるだけが現実的といえそうです。

階段を降りていくと、5番ホームに熊谷始発の羽生行きが停まっていました。

クリーム色と青のカラーリングの6000系は、西武鉄道から購入した車両を3両編成に改造し、2006年から運行。
もともとは急行列車としての仕様ですが、2022年のダイヤ改正で急行運用が削減されてからは、各駅停車の一部に運用されるようになりました。
ちなみに秩父鉄道を走っている電車のうち、この6000系だけが鉄製の車体なのだとか。

車内は、西武鉄道からのお下がりを再利用したクロスシート。
リクライニングができるものの、車幅の関係から回転はできないそうです。

メーンイベントの前から飲む気になれず、とりたててカメラに収めたいモノもなく、消化試合モードのうちに…。

羽生に到着。
折り返しの列車までの30分弱で、駅の周辺をひと回りするとしましょう。

前方後円墳!?

西口を出て、ロータリーの北側から線路沿いを歩きます。

西から来た秩父鉄道は、終着駅直前で北から来る東武伊勢崎線と合流。
のどかな単線から、パッと視界が開けます。
予定になかったことだけに、他の路線に出合えたのがなんだかウレシイ。

そんな矢先、アイボリーに赤い帯の車両がスピードを上げながらすぐ脇を通り過ぎていきました。
東武鉄道200系の特急「りょうもう」
カッコイイな~。

そのまま北へ進み、ひとつ目の踏切を渡ったところがお宮の森。
赤い円柱ポストと隣り合った標柱には「古江 宮田神社」、線路に近い側の標柱には「浅間神社」とあります。

階段を上っていくと、なかなかしっかりとした社殿です。

そして、木立の間からも東武伊勢崎線の電車を眺めることができます。
500系の特急「リバティりょうもう」は、前面の大きな窓が特徴ですね。

線路を背にしていったん下って上り返すと、木立の中に「参明藤開山」と記された石碑が立っています。

じっくり見るほどの時間はありませんでしたが、この地は毘沙門塚という前方後円墳だったとのこと。
詳細は下記サイトからどうぞ。

埼玉県選定重要遺跡 毘沙門山古墳/羽生古墳群
http://kofunnomori.web.fc2.com/saitama/hanyu/hanyu_bishamon.htm
http://ohoka-inst.com/bishamonyamakofun.pdf

秩父を舞台としたアニメのラッピングトレイン

急ぎ足で駅へ戻ると、我々が降りた時に目にした列車がそのまま停まっていました。
秩父鉄道には、こんなラッピングトレインも走っているんですねぇ。

秩父市が舞台設定のモデルとなったアニメ3部作「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」のキャラクターや劇中画を全車両へラッピングした「超平和バスターズトレイン」

内装にも、アニメの世界観が詰め込まれています。

「あの花~」が初めてテレビ放送されてから10周年を迎えたことを記念し、2021年から運行されているコチラの列車。
興味があればぜひ。
https://www.chichibu-railway.co.jp/blog/news/210403-2/

路線情報

★秩父鉄道
羽生(埼玉県羽生市)~三峰口(同県秩父市)間の39駅、71.7kmを結ぶ路線。
土休日には、西武秩父線との直通列車も運行されている(2024年6月時点、過去には東武鉄道や国鉄、JR東日本との直通列車が運行されていたこともある)
全線単線、電化。
https://www.chichibu-railway.co.jp/

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村