なまずの里、よしかわを訪ねる~なまず御膳編 【福寿家(吉川市)】

6月2日。せっかくだからと老舗の料亭を予約して

アクセス

駅から北東方向にある中井沼公園に対し、目指す店があるのは、市の西側を流れる中川の近く。
時間もギリギリになってきたので、煎餅屋の女将のアドバイスどおりバスに乗っていこうと、行きがけにチェックしておいたバス停に向かいました。
駅方面へ向かう市内循環は、20分に1本程度。
11時台最初のバスには間に合わなかったかと肩を落としたところに、わずかに遅れていたバスがやって来ました。
20分以上かけて歩いたところもあっという間。
煎餅屋の前では、あの女将が立ち話をしている姿が目に入りました。
西へ進んでいたバスが駅方向に進路を変えた最初の停留所で下車。
こんなラクな思いができて175円なら、十分ありです。

やって来たのは、近藤勇や勝海舟なども訪れたという老舗の料亭「糀家」

ではなくて、より中川に近い料亭の「福寿家」
建物こそ最近になってリニューアルされていますが、コチラも天保8年創業の老舗です。

当初は飛び込みのつもりでしたが、数日前、念のために予約しようとしたところ、土曜日は満席。
この日もテーブル席なら空きがあるということで滑り込むことができました。
とくに個室希望なら、早めの予約がマストです。

店内の様子

出迎えのスタッフに案内され、入ってすぐ左手の「福々(ふたふく)」へ。

部屋に入ると、窓の外の庭園が目に入ります。
テーブルの上には、苗字を記した紙が。
「そうか、予約の時にどういう字なのかを聞かれたのは、コレを書くためだったのか」
テーブル席でこの高級感。
個室なんていったら、ビンボー症の我々は食事どころではないかもしれません(笑)

テーブルは4卓。
他のお客さんは、カップルでの改まった食事や、親族でのお祝いだったりしたようです。

メニュー

料理は事前にオーダーを済ませていたので、ウェブサイトからメニューを。
鯰丼(ずどん)こと、なまずの天丼を食べてみたかったのですが、平日限定なのが残念です。
今回の目的からすれば、なまず御膳一択。
蒲焼きはなまず御膳には含まれていないので、単品で追加することにしました。

飲み物は、ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ソフトドリンクとそろっています。

いただきます

■アサヒ熟撰 中瓶(650円)
料理を待つ間に瓶ビールをいただきます。
アサヒでもスーパードライのような酸味はなく、ビールらしい味。
ゴールドのラベルが高級感です。

■なまず御膳(2,000円)
なまず料理は、天ぷらとたたきの2品。
器遣いや盛り付けからして上品です。
小鉢のグリンピースは、ピンとした張りと上品なだしで初夏の味わい。

まずは天ぷらから。
さっくりと軽い衣に閉じ込められ、イイ感じで蒸されています。
白身で密度が詰まっていて、サワラに近い味。
肉質を味わうのに一番適した食べ方です。

なまずの中落ちや骨、頭、肝を包丁でたたき、味噌で味付けしたつみれを油で揚げた、たたき。

表面はカリッと香ばしく、中はふんわり。
味付けと油の風味で、なまずそのものの味が引き立つように感じます。
砕いた骨のコリコリとした食感もイイ。

■なまずの蒲焼き
ゴールドの大きな皿の真ん中に、ちょこんとひと切れ。
照りも主張しすぎず、シブい存在感を放っています。
脂が落ちるからか、天ぷらよりもしっかりとした噛みごたえ。
脂分の少ない身に合わせて、甘みの少ないサラッとしたタレを使っています。
ウナギの蒲焼きは脂くさくて苦手だけれど、なまずだと正直、淡白すぎるかな。

箸置きもなまず。
佐賀県有田で焼かれた白磁で、1匹500円で販売もされています。

■なまず御前(1,000円)
なまずつながりで試してみたかったのがコチラ。
吉川市内で育てた酒米を使い、富山県の醸造所で醸した純米酒です。
ほのかに黄色味のかかったお酒は、甘みがありながらキレのいい味。
なまずよりは、もう少しコクのある料理のほうが合うような気がします。
ちなみに「なまず御膳」と「なまず御前」、音にすると同じなんですね。

締めに甘味として、自家製のアイスクリームが出てきます。
アイスクリンに近い、あっさりした味。
なまずは(たぶん)入っておりません。

なまずちゃんとご対面

本題を果たして満足。
と思いきや、相棒は生きているなまずを見ないことには気が済まなかったようで、水槽へ案内してもらいました。

個室へと続く通路を通り、

コチラの一角で

念願のご対面。
カワイイ顔をしていますが、同じ水槽で複数匹を飼うと共食いしてしまうという一面も持っています。

にしても、地震も予知するといわれるなまずにとって、自分の仲間が料理されて運ばれていくのを見るのは、ココロ穏やかではないと思うのですが…。

店舗情報

福寿家
福寿家
ジャンル:料亭・川魚料理・懐石
アクセス:JR武蔵野線吉川駅?徒歩12分
住所:〒342-0056 埼玉県吉川市平沼51(地図
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情報掲載日:2019年6月2日

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