6月7日。鹿島臨海鉄道~ひたちなか海浜鉄道
鹿島神宮駅での乗り継ぎは4分。
向かいのホームに停まっている鹿島臨海鉄道で水戸へ向かいます。
第3セクターだけれど『週末パス』が使えて、ありがたや~。
列車は、青と赤、クリーム色に塗り分けられた1両編成の気動車。
我々が乗ってきた列車からの乗り継ぎ客も多く、早々に席はいっぱいになりました。
厳密にいうと、大洗鹿島線は鹿島スタジアム(臨時駅)から水戸までの15駅。
鹿島神宮~鹿島スタジアム間はJR鹿島線に所属し、すべての列車が直通運転となっています。
水戸までは、およそ1時間20分。
成田から細切れの乗車が続いていましたが、ちょっと落ち着けそうです。
なので、朝ごはんの残りの赤ワインで茨城県到達の祝杯♪
鹿島神宮を出てふたつ目の停車駅「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」
「日本一長い駅名」とありますが、日本一の座は1992年(平成4)4月に、九州の高森線「南阿蘇水のうまれる里白水高原」駅に明け渡しています(2025年6月時点では、富山地鉄軌道線の「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」停留所が最長)
ワインだけでは足りないので、コレも開けちゃいます。
新潟の酒だけれど、オイシイからヨシ!
海岸線からほぼ等距離のところを北上してきた列車は、鉾田市に入り、北浦湖畔駅の手前でぐっと北浦に近づきます。
水田の向こうに見える北浦。
南北約20kmにわたる細長い湖も、そろそろ北端です。
大洗は大洗町内唯一の駅。
まぼろしの駅弁、気になる!
常澄、東水戸を経て、終着の水戸。
ホームに降り立った我々を出迎えてくれたのは、
特急ひたちを模したNewDaysでした。
駅ナカで茨城の地酒を
というわけで、県庁所在地の水戸へやって来ました。
いったん改札を出て、みどりの窓口の隣にある「いばらき地酒バー水戸」へ。
週末には試飲会をやっているとのことですが、開始までには時間があるし、
コイン式のサーバーのあたりも人でごった返していたので、
冷ケースに並んだお品から、この先のお供を仕入れていくとしましょう。
干しイモとユニークなデザインの駅標と
駅構内から一歩も出ないまま、再び改札をくぐり、11:40の常磐線に乗り込みます。
水戸は橋上駅舎なので、経県値のステータスは「通過」のままです。
ひと駅6分で勝田。
いったん階段を上がって、
品川行きの特急ひたちを横目に、ひたちなか海浜鉄道の乗り場へ向かいます。
ココでも有人改札で『週末パス』を見せればオッケー。
先ほど到着した列車が、折り返しで阿字ヶ浦行きになります。
この路線も気動車です。
鉄道むすめ・殿山ゆいかの案内で車内へ。
干しイモは茨城県を代表する特産品で、国内シェア9割を生産しているのだとか。
にしても、この発想はなかった!!
列車はセミクロスシートの1両編成。
乗客は10数人といったところでしょうか。
広くて、まっすぐ~。
長野県にはない風景です。
また、駅に停まるたびに、駅名標のデザインが目を引きます。
勝田は、キハ3710車両前面と海浜鉄道の社章。
工機前は、電動工具のインパクトドライバーとセーバーソー。
中根は、虎塚古墳と出土した刀剣。
高田鉄橋は、レールと鉄橋を渡る列車。
常磐大学准教授の小佐原孝幸氏の制作で、2015年のグッドデザイン賞を受賞しているのだそうです。
車両基地が見えてきて、
この路線の中枢駅である、那珂湊。
駅標には、反射炉とケハ601、駅猫として約10年親しまれてきた黒猫「おさむ」がデザインされています。
そして、殿山、平磯、美乃浜学園、磯崎を経て、
終着の阿字ヶ浦駅に到着です。
駅標は温泉とアンコウ、釣り針、海藻。
その裏側は「ほしいも列車王国」となっていました。
駅から数分のところに「ほしいも神社」なるモノもあるのだとか。
そして神社といえば、阿字ヶ浦駅の構内に、世界初、列車車輛をご神体とする「ひたちなか開運鐵道神社」があるのです。
鳥居となっているのは、1925年製造のレール。
ひたちなか海浜鉄道湊線をこれまでも、これからもずっと見守るレールです。
ご祭神は「キハニニニ命」と名付けられた、キハ222。
1962年に製造され、1971年から2014年まで那珂湊線(当時は茨城交通)で運行されていた列車です。
ディーゼル車全国1位の長寿かつ無事故という経歴は「長寿」「無事故」「交通安全」に、鉄道に付随する連結から「縁結び」、さらには「商売繁盛」「恋愛成就」につながるというんですから、ありがたや、ありがたや~。
三鉄ものがたり:https://www.3tetsu.org/shrine/
さて、本題
常陸利根川を越え、茨城県に入ってからおよそ3時間。
地上に降り立って、ようやく茨城県への「接地」を果たしました(祝)
路線情報
★鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線
鹿島サッカースタジアム(鹿嶋市)~水戸(水戸市)の15駅、53.0kmを、専用車両(6000形、8000形)で運行。
全線単線、非電化。
すべての列車が、直通運転でJR鹿島神宮駅まで乗り入れている。
https://www.rintetsu.co.jp/
★ひたちなか海浜鉄道 湊線
勝田(ひたちなか市)~阿字ヶ浦(ひたちなか市)の11駅、14.3kmをキハ3710形などで運行。
全線単線、非電化。
阿字ヶ浦から国営ひたち海浜公園の南側を通って、公園西口付近までの延伸計画が進んでいる。
https://www.hitachinaka-rail.co.jp/