3月19日。1週おいて5回目の湯治は
この日は相棒が夕方から用事があるため、近場で。
初回に平湯温泉へ行く道中でチェックを入れた、竜島(りゅうしま)温泉をめざします。
上高地へのアクセス途中に立ち寄りやすいロケーションから、山帰りの登山者の間で知られる温泉で、相棒もかつて山へ行っていたころに利用したことがあるのだとか。
アクセス
松本市と岐阜県高山市をつなぐ国道158号は、松本電鉄・新島々駅を過ぎるとほどなく生活道路から観光道路へと変わります。
新島々駅から3kmほど進んだ左手の看板を目印に左折。
坂を下って、梓川の渓谷に架かる橋を渡ります。
エメラルドグリーンの流れと赤い橋に、前の日に積もった雪が相まって、絵になる風景です。
クルマもほとんど通らず、川の水音以外には聞こえてこないような一帯。
ちょっとした秘境感も魅力といえるかもしれません。
橋を渡ってから発電所や神社を横目に進んでいき、視界が開けた先が「竜島温泉 せせらぎの湯」
道はこの先で行き止まりになっているようです。
意外と新しい施設だと感じた一方で、
こんな注意書きの存在に、思わず目を疑います。
あぁ、恐ろしや恐ろしや…。
ほのかに硫黄が香る無色透明の湯は、その効能の高さから長湯をしないようにといわれるほど。
湯量も豊富で、露天風呂はかけ流し、内湯も最低限の殺菌のみとなっているそうです。
泉温40.3℃という適温に加え、休日でも時間帯が早かったからか、登山者の姿もなくゆっくりと入れたのはありがたい。
お腹もしっかり空いちゃいました。
なのに、館内の食堂が閉鎖中とは…。
施設情報
★竜島温泉 せせらぎの湯
松本市波田3452
0263-94-1126
営業時間:午前10時~午後10時(入館は午後9時まで)
定休日:月曜
入館料:大人520円、小・中学生260円、乳幼児無料
公式サイト
https://ryushima-onsen.jp/
盗まれるほど美味しい長芋屋さん!?
なので、足を延ばして腹ごしらえ。
松本市のお隣、山形村は、水はけのよい土壌を生かしたナガイモを特産とする村です。
アクセス
アルプスグリーン道路と塩尻鍋割穂高線が交わる山形境交差点の南東角。
以前「サラダ街道ショッピングセンター」と呼ばれた一角は、現在「イオンタウン信州山形」となっています。
ワタクシは「レストラン ひげじぃ」を提案したのですが、相棒は洋食という気がなかったらしく、相手にもしてもらえず。
一方で相棒が「山形村」「食堂」で検索していた店がその隣だったというんですから、その偶然に笑ってしまいたくなります。
店内の様子
入り口の脇には「盗まれるほど美味しい長芋屋さん」という看板が。
平成28年秋に自社農場のナガイモ数百kg分が盗まれるという事件が実際に起こったのだそうです。
えっ、ひげ農場??
そうか、「ひげじぃ」と系列店だったのかぁ…。
では、カールしたひげがチャーミングなオブジェに迎えられて店内へ。
入って正面にカウンター席があり、その奥一面が黒板になっています。
山形村のナガイモには、ぜひとも世界を目指していただきたい。
水やお茶、薬味はセルフサービス。
靴を脱いで上がる座敷席は、テーブルの間隔が広く、ゆったりとくつろげます。
ファミリーや女子会、スキー帰りのカップルもいましたね。
メニュー
牛ロースの牛かつやステーキ丼、牛タンのほか、
とろろ小鉢の付いた定食も各種。
「百虎(びゃっこ)」と名づけられた、極細千切りでいただくナガイモも目を引きます。
あぁ、限定メニューもオイシソウで迷ってしまう…。
いただきます
■みぞれ山賊とろろ定食(1,350円)
ダイコンおろしでさっぱりいただく山賊焼ととろろの組み合わせ。
ごはんが麦めしなのも、ステキではありませんか。
山賊焼は肉厚で量もたっぷり。
揚げたカボチャとナスもイイ味です。
■さば味噌とろろ定食(1,250円)
相棒はサバの味噌煮を。
さっと煮のタイプですが、しっかりした身に甘めの味がほどよくなじんでいます。
たっぷりのとろろは特製のブレンド醤油と混ぜて、
麦めしにトロ~リ。
自然薯とは違うサラッとした食感で、するするっといただけます。
栄養価が高く、疲労回復や病気に対する抵抗力を強め、生活習慣病の予防にも役立つ効能があるといわれるナガイモ。
次に来る時には、ごはんととろろ、味噌汁におつまみというのもアリですなぁ。
店舗情報
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