さようなら、また逢う日まで 【おおぼし 安曇野店(安曇野市)】

6月29日。青天の霹靂でした

「理学療法士さんから聞いたんだけど、悲しいお知らせが…」
リハビリへ行っていた相棒が、帰ってくるなり口を開きました。
「豊科の『おおぼし』が閉店するんだって」
信州ラーメン四天王のひとつに名を連ね、安定的ファンも多い店なだけに、店を閉めなければならない事情が思い当たりません。
「それと、敷地内の本屋も閉めるそうだよ」
賃貸契約の満了を迎え、オーナーとの交渉が合意に至らなかったというのが、その理由だとか。
県内の他の店舗は引き続き営業するとはいえ、安曇野のラーメン好きにとっては、大きな衝撃です。

たまらず調べたところ、閉店日は7月10日とのこと。
最後の1杯を食べずにはいられないと、すぐさまふたりのスケジュールを調整します。

アクセス

仕事を終えてから相棒と合流し、国道147号・新田中交差点に近い現地へ。

ほのかに赤みを帯びた夕雲が、寂しさを漂わせます。
山並みを背景にしたこの外観、好きだったんだけどなぁ…。

店内の様子&メニュー

入り口にはTwitterで使われているのと同じメッセージが。

「最後の限定」「今までありがとうございました」といわれると、胸がキュンとします。

安曇野は、昨日も今日も猛暑日。
エアコンが故障しているなか、昼の営業を取りやめたのは、スタッフのためにも賢明な判断ではないかと…。

店内はカウンター、テーブル、小上がりを合わせて36席。
これまで何度も訪れた店ですが、案内される席はだいたい決まっていたような気がします。

メニューは、白、赤、野菜、煮干し、味噌、辛味噌、ゼロの「ばりこて」と、醤油らーめん、王様中華そば、まぜそば、つけ麺。
それぞれに味玉、肉まし、スペシャルが選べるほか、トッピングや替え玉を追加することもできます。

今日は「29(ニク)の日」だし、肉々しくいっちゃう?

いただきます

■ばりこて 野菜(950円)、豚バラチャーシュー(130円)
一番人気のばりこて白に、野菜300gをトッピングした1杯。
ピリ辛のひき肉が添えられているのも特色です。

豚バラチャーシューは、箸でホロリと崩れます。
脂までイイ味しているんですよね。

麺は近くにある自社工場から直送。
ばりこてとのバランスが取れた平打ち麺です。

麺も、スープも、背脂のひと粒ひと粒までもが愛おしい。
「No Ramen No Life」のメッセージが、ココロに染み入ります。

相棒がリハビリで情報を仕入れてこなければ、閉店になるのさえ知ることもなかったと思うと、ある意味ラッキーだったのかと。
あくまでも今回の閉店は、移転先が決まらなかったためのやむを得ない判断だそうなので、豊科駅近くにある自販機で恋しい気持ちをしのぎつつ、再オープンのニュースを待ちたいと思います。

店舗情報

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