女ふたり、赤羽で飲む 前編 【丸健水産(北区)】

5月1日。ゴスペルつながりのSちゃんと待ち合わせ

「赤羽で行ってみたい店があるけど、一緒に行かない?」
半月ほど前、王子でおでん屋飲みに目覚めたSちゃんがメッセージをくれました。
ところが何かと充実している者同士、4月中に予定の合う日がありません。
「5月1日とか2日はどう? 仕事終わってからになるけど」
「そこは私も出勤。私たち働き者だね」
連休はざまの仕事を乗り切るためにも、こういう楽しみは重要です。

赤羽一番街からシルクロードに入り、お目当ての店の前まで来ると人だかりができています。
が、列の長さに躊躇してはいけません。
こういうところは回転がいいはずですから。

列に並びながら注文の仕方を確認しておきましょう。

その下にはメニュー。
迷いなくカップ酒に決めたSちゃんに対し、飲める種類の日本酒が限られるワタクシは無難にいくか、賭けに出るかで迷いました。
おでんセットにするか、単品で選ぶかも悩ましい…。

おでんメニューはイラスト入り。
個々の値段は書いてありませんが、こういう場で計算しながら選ぶのでは、楽しみが半減してしまう気がします。
「セットに牛すじ追加しようかな」と、Sちゃん。
ならば、ワタクシは単品を組み合わせるとしましょうか。

鍋に山盛りのおでん種をリズミカルに取り分けていく大将の手際の良さといったら。

そんな間にも、だし割りのオーダーに随時対応。
だし汁がキレイなラインを描いてカップ酒の容器に注がれていきます。

そうこうしている間に、Sちゃんの番。
GW中は牛すじはやっていないといわれ、はんぺんをいただくことにしました。
「おねえちゃんは、はんぺんいるかい?」
いきなり聞かれて驚いたけれど、注文制のはんぺんは、グループ分をまとめて鍋へ入れていくようです。

ワタクシの分と合わせて店先のテーブルへ運んでもらい、女ふたりで乾杯です。

迷った挙句、ワタクシもカップ酒 丸眞(300円)をいただいちゃいました。
おでんセット(800円)のおでんは、ちくわぶ、昆布、生姜天、こんにゃくみたいですね。

■ちくわぶ玉ねぎ天カレーボール巣ごもり大根(790円)
「これだけの種類、いつの間に決めてたの?」
Sちゃんはちょっと驚いていたようでした。
ちくわぶから箸をつけると、むっちりした食べごたえで空きっ腹が落ち着きます。
そこへカップ酒を口に含むと、安っぽい甘さはあるものの、たまらなくうまい!
おでんとの相性のいい日本酒だとしみじみします。
新玉ではなかったけれど、玉ねぎ天はみずみずしいし、カレーボールも親しみが持てる味。
おでん屋飲みサイコー!

注文制のはんぺん(120円)を撮るつもりが、カップ酒が主役になっているし(苦笑)

■だし割り(50円)
そうこうしている間に、お酒の残りがだし割りにちょうどいい量になりました。
「行ってくる」といって、Sちゃんは50円を払ってだし割りに。
和の味付けでだしに日本酒を加えるのは珍しくないし、その比率が変わっただけと考えればおいしくて当たり前です。
おでん皿に残っただしでも同じように味わえるけれど、七味があるとないとではおいしさは段違い。
今度来る時にはマイ七味を持ってこなくっちゃ?

★丸健水産

北区赤羽1-22-8
03(3901)6676
午前10時30分~午後9時(土・日・祝は午後8時30分まで)
第1、3水曜定休