7月23日。天麩羅付箱めし@1,980円ほか
「こんなに暑いし、涼を求めて水族館に行きたいなぁ」
相棒がそういうのを聞いて、すみだ水族館でチンアナゴを見てみたくなりました。
ところが入場料を調べてみると、なかなかのお値段。
「これだけの金額を出すなら、おいしいモノを食べたほうがよくない?」
アクセス
「見て勉強より、食べて勉強だよね」と方針を転換し、銀座へ。
狙いを付けたアナゴの店が12時からの営業であることに気付き、もう少し早い時間からやっている店を探し直します。
「この店でどう?」
相棒が探し出したのは、銀座四丁目交差点と東銀座駅の間にある「ひらい」という店でした。
銀座三越から晴海通り(都道304号)を挟んで向かい、三原通りに入ってすぐにある煤けた路地。
「あの路地にある中華料理の店で、ご飯食べたことがあるよ」
そう相棒にいうと、「店があるのは、まさにその路地だよ」というではありませんか。
看板の半分以上は塗りつぶされているし、残っている看板もだいぶ色あせています。
路地の入り口にメニュー看板が出ていました。
定番メニューの箱めしならびは、煮あなごと蒲焼きを1本ずつ並べたお品。
煮あなごのみや蒲焼きのみに変更できるほか、煮あなご1本だけのランチ箱めしや3本をのせたいかだもあります。
「ほら、行くよ」
相棒に促され、路地を奥に進みます。
以前、夜に訪れた時には、奥にあなごの店があるなんて気づかなかったなぁ…。
店内の様子&メニュー
オープンの10分ほど前に着いた時点で、先客は4組。
順番待ちの列は次第に伸びていきます。
こんな路地のどん詰まりにして、これほどの人を集めることに驚きますが、ミシュランガイドにも掲載されたとあるのを見て納得。
11時30分の開店と同時に、ひと組ずつ店内へ案内されます。
席数はテーブル14席、カウンター4席。
実質6~7組でいっぱいです。
いただきます
■瓶ビール(700円)
生ビールはスーパードライですが、瓶ビールはキリンラガーとヱビスの2種類。
翡翠色の陶製タンブラーがシャレています。
おぉ、冷えっ冷えですのぉ。
先に案内されたお客さんのところから、順次品物が運ばれていきます。
「コチラは、初めてですか?」
そう確認してから食べ方を説明する店の人の口調は、立て板に水が流れるごとしです。
■天麩羅付 箱めし(1,980円)
ランチ箱めしにエビとキス、野菜の天ぷらが付いたセット。
濃いめの味噌汁の表面は、アオサで埋め尽くされています。
錦糸卵の上に、煮あなごを1本。
「めそっこ」と呼ばれる35cm以下の小ぶりの国産天然あなごを使うのが、この店のこだわりなのだそうです。
身はふっくらとして、口のなかでふんわりととろけます。
サラッとしたタレも、オトナな味わい。
おろし金の緑はユズの皮。
竹ブラシでこそげると、さわやかな香りがほら。
ゴマをすってパラパラといくのも、おススメとのこと。
あなご本体よりご飯にかけるほうがイイかも。
■あなご一本天丼(1,485円)
せっかくなら違う調理法もと、相棒は天丼で。
コチラはサラダと味噌汁付きです。
あなご天、はみ出してます。
あなご天、光り輝いています。
衣はさくさくとして、身はふんわり。
専門店にもひけを取らない、完璧な揚げ加減です。
箱めしに付いていた天ぷらがオイシイのも、必然といえば必然かと。
旨いもんは 食えば笑ふ
旨いもんは 呑めば謳ふ
旨いもんは 実に愉快だ
掛け軸の言葉が、まさにいい得ていますなぁ…。
“煤けた路地の奥、行列のできる店【あなご屋 銀座 ひらい(中央区)】” への1件の返信
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