11月10日。東京八王子酒造 prototype グラス@1,100円
JR八王子駅北口から歩いて5分ほど。
かつての宿場町の面影を残す黒塀通りに、八王子産の米と水での地酒づくりを目指す酒蔵が誕生したのは2023年のこと。
ずっと気になっていながら、ようやく足を運ぶ機会ができました。
「東京八王子酒造」は、料亭「すゞ香」に併設されたコンパクトな酒蔵。
ショップは、金曜（正午～午後6時）と土日祝日（午前11時～午後5時）にオープンしています。
小さいながらも杉玉も。
醸造されたお酒は、店内の専用サーバーで瓶やタンクに詰められて販売されます。
「ココは販売だけなんですか?」
「ええ」
試飲できるとばかり思っていたので、正直拍子抜け（苦笑）
東京八王子酒造：https://www.tokyo-hachioji-shuzo.jp/
東京八王子市に新たな日本酒蔵が誕生：https://sakestreet.com/ja/media/sakagura-tokyohachioji-shuzo
アクセス
スタッフに東京八王子酒造のお酒を飲めるところを紹介してもらい、黒塀通りを西へ。
茶店風の小さな店が並ぶのどかな空間が、
多摩地域に唯一あった花街のにぎわいを現代に伝えるまちとして、2022年11月にオープンした文化・商業複合施設「桑都（そうと）テラス」です。
広場のテーブルでは、昼呑みもオッケー。
グループやファミリーが酔いひとときを過ごしています。
店内の様子&メニュー
その一番奥にあるのが、酒蔵のスタッフに教えていただいた「八王子BLOSSOM」
1階のカウンター席に加え、2階にはテーブル席とテラス席もあって、気分やシチュエーションで使い分けができそう。
ランチも手ごろな値段だけれど、早々にお腹を満たしてしまうのはモッタイナイ気分。
1階のカウンターは8席。
ほどよい緊張感がありつつ、ところどころに感じられる和テイストが温かく映ります。
もともとの目的は、東京八王子酒造のお酒ですが、
それ以外にも、果実酒やワインがあったり、
カクテル、ウイスキーなどがあったり。
ソフトドリンクもあるので、飲めない人やドライバーも安心ですね。
フードメニューもお酒に合いそうな本格派が並びます。
メニュー名から味を想像するだけでも、1杯くらいイケちゃいそう（笑）
いただきます
■東京八王子酒造 prototype グラス（1,100円）
ほのかな吟醸香とともに口に含むと、甘みが口いっぱいに広がります。
うわぁ～、コレは冷やしてデザートのように味わいたい。
東京八王子酒造のお酒が昼に飲めるのは、この店だけとのこと。
冷ケースに収められた真空タンクから、しぼりたてを注いでくれます。
今回のバージョン10では、これまでのバージョンが日本酒好きな人にとって甘かったことから、少し甘みを抑えているのだとか。
今後は、洋食に合わせた味を意識していくとも話してくれました。
そんなお酒に合わせるおススメを尋ねたところ、コショウ系が合うとのこと。
「レバーペーストにコショウを多めに振ってもいいですし、それ以外だと生ハムも合いますよ」
■鯖とマッシュポテトのオーブン焼き（850円）
そんなアドバイスをいただきつつも、魚系で。
なめらかなマッシュポテトに焼きサバとバジルソース、パン粉をトッピングし、オーブンで焼き目を付けた一品です。
おっ、コレにもブラックペッパーを効かせてありますね。
そのままでもオイシイけれど、サバを崩して混ぜたほうが、風味がいきわたって美味。
このころになると、お酒にも少し渋酸っぱさが出てきました。
さて、次は何をいただきましょう。
■鳳凰美田 荒走押切合併 無濾過本生（800円）
これまでほとんど縁のなかった、栃木のお酒。
酒蔵は小山市にあり、日光水系の恩恵を受けた酒造りを150年にわたって続けているといいます。
純米大吟醸酒の最初の部分「荒走り」と、最後の部分「押切り」を合わせた珍しいタイプのお酒。
東京八王子酒造のお酒に比べてスッキリしているけれどフルーティーで、魚の香りが引き立ちます。
最後は、もう一度「Made In 八王子」で。
八王子生まれのクラフトジン、トーキョーハチオウジンをいただきます。
トーキョーハチオウジン：https://hachio-gin.jp/
■トーキョーハチオウジン エルダーフラワー ソーダ割（1,000円）
甘夏とエルダーフラワーの清涼感のある香りを生かした、ジン初級者向けのクラフトジン。
添えてあるレモンのカットもオサレです。
レモンを絞ったほうが、苦味が活きてきますね。
食前酒も楽しんだことだし、店を変えて〆をと思ったら、空から冷たいモノがポツリと。
本格的に天気が崩れる前に帰ったほうがよさそうですな…。
