2024年はたこトラベル創立記念旅行 2章2節「フェリーに乗って島原半島へ」

12月15日。雲仙・有明スローラインきっぷ A@1,430円

熊本から有明海を隔てた対岸の島原半島へ行くには、熊本港~島原港(九商フェリー)と、長洲港~多比良港(有明フェリー)のふたつの航路があります。
もちろん陸路で行くこともできますが、時間もお金もかかって、現実的とはいいがたい。
すなわち、我々が長洲で電車を降りたのは、フェリーに乗るためだったのです。

長洲駅から歩いてフェリーターミナルへ

とはいえ、長洲駅から長洲港までは県道46号(荒尾長洲線)経由で1.7kmほど。
バスもなければ、駅にタクシーも常駐していないため、自身の足で歩いていくほかありません。
(時間帯によっては、予約型乗合タクシーが利用可)

国道との交差点の先に、有明フェリーのりばの看板と赤い可動橋が見えてきました。

実はこの国道、起点である福岡県大牟田市から熊本県長洲町までが国道389号と501号の重複区間。
長洲町西荒神交差点を境に西へ折れた国道389号は、長洲港から有明フェリーの航路を海上区間とし、島原半島へ入ります。
さらに、島原半島を縦断してから天草に渡り(島鉄フェリー)、西側の海岸沿いを経て牛深港から蔵之元港へ(三和商船)
鹿児島県阿久根市で国道3号に合流するまでに、計3カ所、36.5kmの海上区間を有するというユニークな路線なのです。

ターミナルの様子

乗船車両は直進、送迎用車両は左折。
あくまでもクルマでのアクセスが前提のようで、係員から「歩いてきたんですか!?」と驚かれちゃいました。

クルマ用のきっぷ売り場はドライブスルー方式になっており、

その先に、乗船を待つクルマが整然と並んでいます。

さらに歩いていくと、2階がドーンと突き出したターミナル。

入り口では、マスコットのユウユウ君、アンちゃんが迎えてくれます。
ココはくまモンじゃないらしい(笑)

奥に長い建物の先が、乗船口のある2階への階段。
1階には、お手洗いや自販機コーナーのほか、売店(ヤマザキショップ)が入っていますが、

営業時間は、午前9時から午後4時50分まで。
ちなみに、フェリーターミナルから一番近いコンビニは、前出の交差点(長洲町西荒神)の南東角にあるLAWSONになります。

長洲港~多比良港のフェリーは、午前6時の始発から午後8時の最終まで、通常期で19便、オフ期で16便の運航。
「本日はダイヤBで運航しているんだモン」

通常の乗船券(中学生以上500円、小学生250円)は券売機で購入しますが、一部のきっぷは船内売店での販売となっています。

いざ、乗船

船が近づいて来るのを見て、相棒がいいました。
「時間あるから、下に行って写真撮ってくる!」

「有明きぼう」は、全長57.0m、全幅12.8m、総トン数696トン。

旅客定員は450人で、乗用車換算で約67台の車両積載能力を有します。
「鐵」もイイけど、船もカッコイイな~。

下船客と入れ替わりに船内へ。

ロゴと雲仙岳をカメラに収めます。

船尾には、懐かしのコイン式双眼鏡も。

船室内は、後方と窓側がソファー席。

前方中央が、進行方向を向いた個別シートになっています。
クルマで乗船してきた人たちも、船室に入ってきましたね。

おトクなきっぷを手に入れよう

出発後、売店が開くのを待って、事前にチェックしていたあの品を買い求めます。

「雲仙・有明スローラインきっぷ」は、島原半島対岸の港と島原鉄道の諫早駅をつなぐおトクな片道乗車券。
熊本側からは有明フェリーと諫早~多比良間がセットになった「A」(1,430円)、九商フェリーと諫早~島原港間がセットになった「B」(2,180円)があります。

通常だとフェリーで500円、多比良~諫早間で1,140円かかるので、差額で1杯付けられるというわけです。
もっとも、このチューハイは、アプリクーポンで安く手に入れてきたモノですが。

カモメと戯れつつ、多比良港へ

デッキに出ると、次から次へとカモメが寄ってきます。
その様子は、動画でどうぞ。

そうこうしているうちに45分の船旅も終わりを迎え、多比良港が見えてきました。

長崎県3度目にして、初めての島原上陸。
コレでくまモンの呪縛からも逃れられる??

路線情報

★有明フェリー
長崎(雲仙市国見)と熊本(玉名郡長洲町)を45分でつなぐフェリー航路。
2024年12月時点で、有明きぼう(2014年就航)、有明みらい(2012年就航)、サンライズ(1994年就航)の3隻を所有。
午前6時の始発から午後8時の最終まで、通常期で19便、オフ期で16便を運行している。
https://www.ariake-ferry.com/

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