5月21日。コチラも歯医者へ行くたびに気になっていたお店です

歯医者の帰りに前を通るたび、スパイスの交じり合った香りを胸いっぱいに吸い込んでは、台湾への思いを募らせていました。
といっても、ココの牛肉麺は台湾ではなく、大陸中国の蘭州ですが。(笑)
アクセス
六本木通りからミッドタウンへ抜ける近道を進み、大通りへぶつかる手前の左手。
上のフロアに入っているのは、バーとかクラブばかりで、この店がなければ、ビンボー症のワタクシがこのビルに足を踏み入れることなどなかったことでしょう。

蘭州を本拠とし、中国各地に出店している「金味德」
その日本1号店として、2018年4月にオープンしたそうです。

通りを行く人からも見えるように飾られた、8カ国の商標登録証。
自信と誇りがあふれています。

階段を下って入り口へ。

注文が入ってから麺を打ち始めるとは、本格的。
麺を細麺、中太麺、ほうとう風、三角麺の4種類から選べるのもワクワクします。

「中国兰州牛肉拉面评定委员会」なんてプレートまであり、本場の味であることはお墨付きのようです。
メニュー

単品には汁ありのラーメンのほか、焼きそばや油そば、冷麺も。
セットは、牛肉麺に羊肉串や焼餃子、チャーハンなどが選べます。

ドリンクはちょっと高め。
さっき飲んできたし、お酒はもういいかな。
注文を済ませた後、隣の席に座った中華系の男性のオーダーを耳にして、改めて冊子メニューを開くと、これまたツウが好みそうな品々が。





そういえば、かつてのシルクロードの要衝で回族の多い蘭州といえば、羊肉だったかと。
しかも冬季限定とはいえ、背骨鍋が食べられるだなんて、めちゃめちゃそそられるじゃないですか。
店内の様子

席数は2フロアで90席とのこと。
ワタクシが座った入り口脇は、カウンターとふたり用テーブルで、おひとり様に居心地のいい一角です。

おっ、厨房の中で麺を打ち始めましたよ。
いただきます

■蘭州牛肉麺 ほうとう麺(880円)
リズムよく2回3回と引っ張って伸ばし、軽く麺棒をかける様子が見えた後、数分と経たずに丼が運ばれてきました。
牛のうまみをたたえたクリアなスープ(清)に、辣油(赤)の深みあるスパイスの香り。
パクチー(緑)が、彩りと香りにさわやかさを加えます。
イチョウ切りのダイコン(白)と合わせて、4色ということのようです。

幅広の麺は、端の部分が薄くひらひらとして、ほうとうというより刀削麺を思わせます。
ひと口目は若干固めに感じましたが、食べ進むうちにほどよくもっちり。
辛うまなスープとのなじみもよく、麺食いにはたまりません。

4切れ入った牛肉は、かみごたえのある赤身。
かみしめるとうまみが感じられます。
とはいえ、スープと麺のうまさには正直いってかなわないなと。
台北のお気に入りの店みたいに、トッピングなしでスープと麺をもっと手ごろな価格で食べられればいいのに…。
