12月24日。この日がこんなに早く訪れようとは…
「コレを見に津山へ行ってみたいねぇ」
岡山駅前で地下通路の広告に足を止めたのは、9月初めのこと。
あれから3カ月半
我々は「津山まなびの鉄道館」へ来ていました。
終着駅・津山で列車を降りると、改札までの間にポスターが。
「ようこそ! 津山へ」のパネルにも、扇型車庫が描かれています。
JRでアプローチしたなら、備え付けの入館割引券を手に入れておきましょう。
なお、改札を出ると、
右手に蒸気機関車が見えます。
アクセス
鉄道館へは、駅を出て左側へ。
水路のある路地を歩いて行きます。
道中にはノスタルジーを誘う食堂も。
ネットには2010年ごろの訪問記事がありますが、今となっては現役であるか定かではありません。
扇型車庫は目の前ですが、このあたりでまだ半分をわずかに過ぎたあたり。
踏切を渡り、
あたりの風景とは不釣り合いな看板を目印に左へ曲がると、
駐車場の先に入り口が見えてきます。
駅を出てから15分近くかかったでしょうか。
受付で入館券を買うと、
名誉館長である安原茂蔵氏のエピソードを描いた「吉備之國鐡道浪漫」という冊子と、なぜかサイリウムのブレスレットをくれました。
硬券の入館券はいい記念になりますね。
記念といえば、ココにもフレームが。
扇形機関車庫と転車台
今年の鉄道の日(2018年10月14日)に鉄道記念物に指定された扇型機関車庫と転車台を中心に、実車両や資料の展示、憩いの施設で構成されている「津山まなびの鉄道館」
まずは扇型機関車庫と転車台から見ていきましょう。
収蔵されている車両は13両。
それぞれに解説のプレートが付いています。
急勾配線区向けに500PSの大馬力機関を搭載した特急列車用のキハ181形気動車
キハ52形気動車は、同じく急勾配線区向け。
エンジン2基を搭載した普通列車用気動車です。
左:DF50形ディーゼル機関車
エンジン技術をヨーロッパから導入し、日本で初めて量産された幹線用電気式ディーゼル機関車。
右:DD15形除雪用ディーゼル機関車
初めて量産した入れ替え・小運転用のディーゼル機関車であるDD13形をベースに、機関車の両端に複線用除雪装置を装備した機関車。
展示の半分近くをディーゼル機関車が占めているというのは、これまでに訪れた鉄道系博物館にはないラインナップです。
「デゴイチ」ことD51形蒸気機関車には、クリスマスのディスプレーが(笑)
「旅立ちの汽笛」と題した詩に「基隆から台北へ」とあるのを見て、台湾へ行きたい気持ちが呼び起されました。
デゴイチは、日本統治時代の台湾でも走っていましたからね。
そして、転車台の上にいたのは、キハ28形気動車
「津山まなびの鉄道館」のエンブレムを付けています。
「手動で動かすんですか?」
回転部分の付け根に把手のようなモノが付いているのを見て、相棒がスタッフに尋ねたところ、人力で動かせないことはないけれど、基本的には電動式とのこと。
相棒の表情が、心なしか物足りなさげに見えました。
施設情報
★津山まなびの鉄道館
津山市大谷
0868(35)3343
午前9時~午後4時
月曜(祝日の場合はその翌日)、12月29~31日休館
http://www.tsuyamakan.jp/manabi/