初めてのぼたん鍋 【居酒屋 庄助(松本市)】

3月9日。2019年は亥年ということで

馬はさくら、鹿はもみじ、猪はぼたん―。
獣肉を食べることを禁じられていた江戸時代、建前を守るため、植物の名が獣肉の隠語として使われるようになったといいます。
「亥年のうちに、ぼたん鍋食べてみたいなぁ」
そういったら、相棒が松本で食べられる店を探してくれました。
せっかく行くなら、鍋のおいしい時期のうちに行かなくちゃ!

アクセス

松本市役所の近くにある「庄助」
比較的最近移転したのか、相棒のi-phoneの地図は1本西の通りを示していました。

場所が変わり、プレハブ造りになったとはいえ、エディター時代に何度か広告を出していただいたことを思い返すと、かなり長くやっている店です。
当時の社長がお気に入りだったんだよなぁ…。

店内の様子

カウンターは10席ほど。
我々はテーブル席で予約していましたが、ふたり用のテーブルは鍋をするにはかなり狭かったです。

グループ向けには、入り口右手の小上がりと、奥の個室があります。

メニュー

店主厳選の日本酒や焼酎も気になりますが、こういう店に似合うのは瓶ビール。
スーパードライと一番搾りなら、もちろん一番搾りです。

■瓶ビール 一番搾り(600円)、お通し(300円)
お通しがもずくなのに一瞬ガッカリしたけれど、細めでなめらかだし、ちゃんと食べごたえがあります。
何よりポン酢の味がイイ。

予約したぼたん鍋までの間に、プラスアルファでつまめるモノを見つくろいましょう。

『食べログ』などの口コミによると、魚の評判がいいとのこと。
野鳥やアリゲーターミート、クジラなどの珍味も目を引きます。
相棒は大スズメバチが気になったみたい。

カウンターの中のホワイトボードには、本日のおすすめが。
あっ、アレ食べた~い♪

いただきます

■まだら白子ポン酢(700円)
いい値段だと思いましたが、この量なら納得。
ふたりで分けて十分なくらいです。
薄皮がプチッとはじけた後に広がる食味は、ねっとりとしてクリーミー。
シアワセだぁ…。

■長いも唐揚(300円)
輪切りにしたナガイモをほこほこに揚げて、のり塩で。
ビールとの相性はいわずもがなです。

そして、本命の登場です。

この鮮やかな色は、確かに花札に出てくるぼたん。

相棒も真剣にカメラに収めます。

■ぼたん鍋(2人前3,000円)
鍋のふたを開けてツーショットで。
鍋に入っているキノコも立派です。

鍋が煮立つまでの間に、ぼたん肉をしげしげと眺めます。
部位もいろいろ使われているようだけれど、これまで写真で目にしたぼたん鍋に比べると、脂が少ないような。

まずは大皿の中心部に盛られた小ぶりなお肉から。
「このほうが絵になるでしょ」
火を通し過ぎると固くなるからとセーブしていたワタクシにかまわず、相棒がドサッと鍋に入れました。

イイ感じに火が通ってきました。
黒っぽくなるのは、鉄分の多い部位だからでしょうか。

ひと口食べた感想は、豚肉をグレードアップさせた歯ごたえと味の濃さ。
ほのかな血の香りに野性味を感じます。
これはやっぱり火を通し過ぎないほうがよさそう。

ということで、

しゃぶしゃぶと。
脂の多い部位は火が通っても赤っぽいんですね。

野菜や豆腐もいいお味。
ぼたん肉や野菜のうまみが溶け込んだ味噌仕立てのおつゆは、殿堂入りの店で食べたほうとうと通じるところを感じます。

それにしても、お肉だけでお腹いっぱい。
いや、すでに食いシゴキなんですけど…。

「この後、締めがあるんですか?」と尋ねると、別注文とのこと。
「うどんがおいしいんですよ」と、女性のスタッフが勧めてくれました。
すると大将がボソッと「今日はまだうどんつくってなかったなぁ」と。
手づくりのうどんまで堪能するなら、3~4人で来なくてはいけませんね。

店舗情報

居酒屋 庄助
ジャンル:居酒屋
アクセス:JR大糸線(松本-南小谷)北松本駅お城口 徒歩13分
住所:〒390-0874 長野県松本市大手4-10-10(地図
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情報掲載日:2019年3月9日