4月13日。高知でのメーンイベントです
「本場の皿鉢料理が食べたい」とリクエストしたのは、いうまでもなくワタクシ。
2~3人でも食べられるミニ皿鉢をやっているところを探し、候補に挙がったのが「酔鯨亭」「司」の2店舗でした。
郷土の味をダイナミックに盛り付けたビジュアルは、台湾朋友に喜んでもらえるに十分。
せっかくだから店の雰囲気も重視しようと、フンパツすることにしました。
アクセス
先ほどの立ち飲み処からは、はりまや通りを隔ててほぼ反対側。
京町商店街に入って最初の角を右に曲がってすぐにあります。
店構えは新しいですが、趣は老舗。
坂本龍馬の等身大の写真に迎えられて入店です。
店内の様子
「3名で予約した、はたこと申します」
慣れない高級な雰囲気に、ついキョロキョロしてしまいます。
エレベーターで2階へ上がると、待ち構えていた仲居さんが案内してくださいました。
3~4人での利用にちょうどいい和室。
台湾朋友が正座できるか心配でしたが、掘りごたつ風だと分かり、胸をなでおろします。
テーブルと椅子の個室もありました。
メニュー
事前に皿鉢料理を2人前で予約してありましたが、何か追加したほうがいいのだろうかとメニューを開いてみました。
雰囲気のわりに、値段は意外と良心的。
東京だったら倍はするでしょう。
とはいえ、皿鉢料理のボリュームがまったく見当つかないので、とりあえず保留にして、飲み物だけ頼むことにしました。
ビールからワイン、ウイスキー、酎ハイ、日本酒、焼酎と広くカバーしています。
皿鉢料理に合うのはビール?
それとも日本酒?
いただきます
ふすまが開いて、仲居さんが料理ののった大皿を運んできました。
「コチラがカツオの塩たたきで…」
待って待って!
録音でもしなければ、絶対覚えていられませんから(爆)
■皿鉢料理 2名様用(10,000円)
説明を終えると、仲居さんは回転台に大皿をのせていきました。
3人とも「スゴイ」と目を丸くして、ひたすらシャッターを切るばかり。
それだけでも1万円の価値はあるといっていいかもしれません。
カツオのたたきは、ニンニクスライスとポン酢で。
我々になじんだ、生部分を多く残したスタイルです。
新鮮だから、全然血なまぐさくない!
奥の器は、カツオの心臓を煮たチチコ
お造りはヒラメとカンパチ、イセギ。
「イセギ」は、イサキの高知での呼び方らしいです。
弾力のあるヒラメ、ほどよく脂ののったカンパチ、炙った皮目の香ばしさが楽しめるイセギ。
3種3様の味わいにウットリします。
貝の盛り合わせ
大きな巻貝のうち、色の薄いのがツブガイ、少し濃いめなのがヒメサザエ。
長細いチャンバラガイは、ふたの部分が刀のように見えることからその名が付いているのだそうです。
カタクチイワシの生シラスを酢味噌と和えていただく、どろめ。
土佐三大珍味のひとつだそうです。
料理にコーフンするあまり、お酒の存在をすっかり忘れておりましたが…。
■ダバダ火振 水割り氷抜き(600円)
珍しさにひかれて栗焼酎を。
麦焼酎と芋焼酎のちょうど中間くらいのクセで、個性的な料理とも相性のいいお酒です。
炊きものは、カツオの卵をはじめ、タケノコ、フキ、エンドウ、麩を彩りよく。
素材の味を生かした控えめな味付けです。
くるりと回すと、伊勢エビと炊きものの陰に海苔巻きと鯖寿司が。
〆鯖が酸っぱすぎないし、すし飯にゴマが混ぜてあって香りがイイ。
伊勢エビの具足煮は、ほぼ独り占めさせてもらいました。
ミソがうんまぁ~!
この他にも、サワラの西京焼きやだし巻き卵が隠れていたり。
自家製の篠田巻もプリップリだし、盛り付けに立体感を出すためのダイコンのツマもそのまま食べてオイシイ。
それにしても、2人前でも3人で食べて十分すぎるくらい。
お酒ももう1杯頼むには多いので、土佐生姜酎ハイ(550円)のホットを相棒とシェア。
すりおろしたショウガがたっぷりでカラダによさそうです。
台湾朋友が早々にリタイヤしたなか、せっせと箸を進めて完食。
老舗で食べる本場の皿鉢料理、実に堪能いたしました。
店舗情報
土佐料理 司 高知本店
ジャンル:和食郷土料理皿鉢料理
アクセス:JR高知駅 徒歩12分
住所:〒780-0822 高知県高知市はりまや町1-2-15(地図)
姉妹店:銀座 土佐料理 祢保希(ねぼけ) | 赤坂 土佐料理 祢保希(ねぼけ)
ネット予約:土佐料理 司 高知本店のコース一覧
周辺のお店:ぐるなび 高知市×郷土料理
情報掲載日:2019年4月13日