6月16日。中町通りを歩いていたふたりが足を止めたのは
「こんなところに酒屋があったんだ」
初めて気づいた相棒に対し、ワタクシにとっては、学生時代にバイトしていた店と、目と鼻の先にあった懐かしい存在。
「こういうところで角打ちができるといいんだけどなぁ」
「確か昔はできたと思ったけど…」
そう話していると、店の中にいたおじさんが「飲めますよ」と顔を出しました。
ホントだ、入り口のガラスにも「立呑みOK」とはってあるじゃありませんか。
アクセス
「蔵のまち」と呼ばれる中町通り沿い。
中町・蔵シック館のはす向かいにあります。
店内の様子
年季の入ったカウンターに立って、まずは様子を伺います。
「ココはどういうシステムなんですか?」と相棒が尋ねると、おかみさんは「うちはフツーの酒屋だから」と。
つまり冷ケースから商品を買って飲むというスタイルです。
お客さんも、みな常連で知り合い同士。
勝手知ったる様子でカウンターのなかへ入っていくのも、ココでは当たり前の光景です。
メニュー
冷ケースのなかは、缶ビールや発泡酒、カップ酒など、気軽に飲めるモノが中心。
「あ、ベビーチーズもある」
ワタクシのつぶやきを耳にしたお客さんが「コッチにもおつまみがありますよ」といって、カウンターの隅のかごを示してくれました。
魚肉ソーセージに、さきいか、いかフライ。
いい味出しています。
おかみさんが「日本酒は真澄が一番」と言い切るだけあって、棚で一番存在感を示すのは、諏訪の「真澄」
社長夫妻がこの店へあいさつに訪れたことがあるというのも納得です。
いただきます
■高天 カップ(220円)、角ハイボール(200円)
カップ酒は「真澄」「大雪渓」「高天」とありましたが、目にする機会が少ないからと、岡谷の「高天」を。
お煎餅をティッシュにのせてサービスしてくれました。
ティッシュがくっつくのには閉口させられたけれど、黒豆も香ばしくてオイシイお煎餅。
口当たりが甘いアル添酒には、この気軽さが合うのです。
でも、個人的には角ハイボールのほうが飲みやすい(笑)
ワタクシが近くでバイトをしていたころから数えると20年以上。
あのころは、おかみさんもお客さんも若かったんだろうと分かっていても、ずっとこの雰囲気だったような気がしてなりません。
そして、いつまでも続くような気も…。