4月9日。いったん時計を巻き戻して
西大山駅にたどり着いてほどなく、駐車場でスタンバイしていた人たちに動きがありました。
我々が乗る予定の指宿行きにはまだ時間があるはずですが…。
「そうか、下り列車か!」
ピンと来てホームに向かうと、左方向から列車が入ってきました。
このタイミングは期待していなかったから、ちょっと得した気分。
ホームにスタンバイしている人と、列車から降り立つ人とが入り混じり、ホーム西端にある「JR日本最南端の駅」の標柱をカメラに収めようと、撮影大会が繰り広げられます。
相棒は少し離れたところから、こんな写真を。
幸せを届ける黄色いポスト。
指宿市内には、ほかにもカラフルなポストがあるんですって。
鹿児島県ホームページより:http://www.pref.kagoshima.jp/af08/jaltrainee/24.html
列車が枕崎に向けて出発すると、駅周辺には再び静寂が戻ってきました。
我々が列車に乗る時しかチャンスがないと思っていたから、写真が撮れてよかったよかった。
アクセス
さて、そんな西大山駅は、指宿枕崎線の大山と薩摩川尻の間にある無人駅。
北緯31度11分に位置するJR最南端の駅です。
JR最西端の駅である佐世保には一昨年にワタクシとふたりで、最北端の駅である稚内には学生時代に訪れたことがある相棒。
「となると、やっぱり東根室は行かなくちゃならないかな…」
JR北海道の路線は廃止、廃駅が進んでいるだけに、行くなら早いに越したことはなさそうです。
ひと息入れて、およそ40分後。
指宿行きの上り列車の入線に合わせてホームに陣取ります。
車両は、アイボリーに青いラインの塗装のキハ40系。
かなり年季が入っていることは、誰の目にも明らかです。
では、乗り込むとしますか。
沿線の駅の多くは無人駅であることから、車掌さんが車内を巡回し、きっぷを販売しています。
指宿までは280円。
もちろん現金払いです。
車窓からは、先ほど目にしながら歩いたソラマメ畑やスヌーピー山。
山川の地熱発電所も見えます。
「冷たっ!」
見上げると、エアコンから水がビチャビチャと。
古い時代の車両はつくりがしっかりしているとはいえ、設備面において限界が近いようで…。
路線情報
★指宿枕崎線
鹿児島中央(鹿児島市)~枕崎(枕崎市)の36駅、87.8kmを、キハ40系、キハ200系で運行。
全線が単線で非電化。