湯治部仕上げ合宿 Mission23「『いぶたま』で行こう」

4月10日。ドレスコードは「白×黒」!?

指宿市の観光ガイドブックの表紙を飾っている「いぶたま」こと「指宿のたまて箱」
初めてこの列車の存在を知った時、その斬新なデザインにココロひかれたものでした。
だから今回、指宿へ行くことが決まるや、みどりの窓口できっぷを手配。
出発まで2週間に迫っていましたが、海を眺められる進行方向右側の席が確保できたのは幸いでした。

アクセス

「いぶたま」は、指宿枕崎線の鹿児島中央~指宿間を50分強で結ぶ、特急列車。
指宿に伝わる竜宮伝説をもとにした、D&S(DESIGN & STORY)列車として、3往復6便がほぼ毎日運行されています(2022年4月時点)

2011年3月に運行を開始した「いぶたま」は、2019年4月に乗車100万人を達成。
10周年を迎えた昨年3月には、セレモニーが行われ、記念ムービーが公開されたといいます。

ちなみに、運行開始は2011年3月12日となっていますが、東北地方太平洋沖地震による津波警報発令で指宿枕崎線が運休となっていたため、実際の運転開始は翌13日だったそうです。

ゴージャス? ナチュラル?

改札が始まってホームへと向かうと、ツートンカラーの車輌がすでに入線していました。
気持ちははやりますが、席は確保していることですし、のんびり行きましょう。

車輌のカラーリングに合わせて、我々の衣装も白と黒。
コーディネートはこーでねぇと(爆)

フロントや

エントランスに描かれた、たまて箱のモチーフ。
黒と白もそうですが、列車のカラーリングにゴールドというのは珍しいですよね。

そして車内前方の壁にも、ゴールドのエンブレムが燦然と輝きます。
う~ん、ゴージャス。

しかし、木をふんだんに使った内装はナチュラルな雰囲気。
鹿児島中央方向の2号車は、海側の席がすべてカウンター席になっています。

山側の席も、本棚に囲まれたソファー席が特徴的です。
おぉ、ココにも玉手箱モチーフのステンドグラスが。

さらに、前方にはキッズスペースも。
お子ちゃまたちもゴキゲンで過ごしてくれそうです。

では、のれんをくぐって隣の車両へ。

南九州産の杉材を使った2号車に対し、1号車はチーク材を使用。
クロスシートを中心に、後方には3~4人向けのボックスシートがあります。

ワクワクさせるサービスもそこここに

そしてコチラが、1号車と2号車の間にあるサービスカウンター。
旅に備えて、車内オリジナル商品を買い求めるといたしましょう。

プリンも、チョコパンも、スイーツも、みんな「いぶたま」
食べ物以外にストラップやマスキングテープなどもあります。
売り切れ必至、そして発車後は揺れるので、お買い物は早めがおススメです。

「お支払いは?」
「PayPayで」

そしてドアが閉まり、

発車とともに、もうひとりのアテンダントが乗車案内および列車紹介のアナウンスを始めました。
おっ、なかなか聞かせるアナウンスですな。

また、たまて箱に投函したメッセージをアナウンスしてくれる「言霊(ことだま)サービス」も。
バースデーなどのサプライズによさそうですね。

いただきます

というわけで席に戻り、買ってきた品を広げます。
ポンポンと跳ねるような揺れに、ドリンクホルダーの存在が心強い。

■薩摩GOLD(600円)
昨日飲んだ、薩摩REDのシリーズ。
黄金千貫を原料に、ラガータイプの酵母でじっくりと貯蔵・熟成させた、キレを楽しむタイプの発泡酒です。

■大人のチーズサンド(540円)
そして「かいもん市場」で買ってきた、大人のチーズサンドを。
漬物の水気が出るため、電車に揺られながら食べるには不向きですが、じっくり漬かった粕漬の風味をクリームチーズのまろやかさが包み込んでくれて食べやすい。
大根のポリポリとした食感と、クリームチーズのなめらかな食感の対比もユニークです。

湯治部仕上げ合宿 Mission14「かいもん市場でお買いモン」


■いぶたまプリン(440円)
製造者である「食彩空間 たばた」は、指宿市役所近くにある創作料理の洋風居酒屋。
グルメサイトでの評価もなかなか酔いようです。

原材料に「木炭」とあるのを見てギョッとしましたが、黒胡麻プリンとしてフツーにオイシイ。
とくに甘すぎないのがイイ。

車窓から望む錦江湾

昨日もロングシートからカラダをひねって眺めた風景ですが、独特なシート配置のおかげで、ちゃんと正面に眺められます。

薩摩今和泉駅近く。
このあたりに篤姫の銅像があるとか。

知林ヶ島と魚見岳。

唯一の途中停車駅、喜入(きいれ)
ちょうどナノハナ色の列車が停まっていました。

桜島が見えてきたら、およそ50分の乗り鐵も終盤です。

アテンダントさんが回ってきて、写真撮影のサービス。

記念乗車証へのスタンプ、忘れていませんか?

車内で出たゴミは、終着駅到着間際にアテンダントさんが回収に回ってきます。
そういえば、小海線の「HIGH RAIL 1375」も同じ方式でしたね。

鹿児島中央駅に着き、扉が開くとともに白い煙が。
そう、コレも竜宮伝説をふまえての演出です。
でも、おじいさん、おばあさんになることはないから大丈夫(笑)

路線情報

★指宿のたまて箱
指宿枕崎線の鹿児島中央~指宿間を、1日3往復6便運行。
水戸岡鋭治デザインによる、キハ47型気動車の改造車。
通常は2両編成だが、繁忙期には1両増結し3両編成となる。
全席指定。
https://www.jrkyushu.co.jp/trains/ibusukinotamatebako/enjoy.html

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