2022 はたこトラベル創立記念旅行 1章3節「ようこそ『水戸岡ワールド』へ」

12月16日。「鐵」モードのスイッチが入ります

ホテル配送サービスで荷物から早々に解放されたおかげで、およそ20分の到着遅れはほぼ巻き返せたよう。
松本からの便で福岡入りする相棒と合流するまでの5時間半ほどで、プチ列車旅とまいりましょう。

地下鉄空港線のホームに降りると、ドア脇に「CT」と書かれたオフホワイトの車両。
ドア上の「KYUSHU RAILWAY COMPANY」の表示に、あの車両だとピンときます。

「わ~い、クロちゃん列車だ~♪」

2015年のGWに唐津を訪れた時に乗った、305系通勤型列車。
相棒が「くまモンよりクロちゃんだよ」といって目を輝かせたのを思い出します。

ダメな大人、養成の旅③ 電車に揺られ佐賀県初上陸:http://hatakotravel.blog.fc2.com/blog-entry-876.html

木製の背もたれの付いたロングシートの車両。
鉄道デザインの第一人者、水戸岡鋭治氏のデザインです。

あのゴージャス列車に遭遇

福岡空港からわずか2駅、5分で博多駅。
中央改札を出て、前方左手のエスカレーターで上がります。

帰りの分と合わせてきっぷを手配するつもりでしたが、うりばの外まで延びる列に、思わず「ダメだこりゃ」と。
しかも平日でコレですから、休日なんてどうなることやら。

改札をくぐり、目がチカチカしそうな案内表示から予定の列車を探します。
おっ、アレだアレだ。

ココまで来ればひと安心。
ホームに上がって待つとしましょう。

列車を待つ背後に気配を感じて振り返ると、貫録を漂わせるゴールドの車両が。
コレはチェックしなければと、カメラを起動させながらホームを走ります。

おぉ、コレがあの「或る列車」ですか!

ステンドグラスやら、温かな照明に浮かび上がる装飾やら。
あまりにもゴージャスな雰囲気に、これ以上のぞき込むのがためらわれるほどです。

「或る列車」は、明治39年に九州鉄道によって発注されながら活躍に至らなかった豪華客車を、水戸岡鋭治氏のデザイン・設計でよみがえらせた「幻の豪華列車」
ラグジュアリーな空間のもと、ワールドクラスのシェフがプロデュースするコース料理をいただける至福のD&S列車として、週末を中心に博多~湯布院間を1日1往復運行しています。

写真がブレブレなのは、コーフンのせいということで(笑)
果たして、我々が乗る機会はあるでしょうか?

鹿児島本線でGo

博多発のプチ列車旅は、鹿児島本線で門司港まで。
鹿児島から200km以上も離れているうえ、しかも鹿児島とは逆方向へ向かうこともあって、鹿児島本線だといわれても、ピンとこないのが正直なところです。
(Google Mapでは普通列車での経路が表示できないため、画像はマピオンから)

9:45発、小倉行きの快速がやって来ました。
この後の門司港行きだと行動開始が40分以上違ってくるため、この列車は逃したくなかったのです。

車両は、国鉄から承継した近郊列車の置き換えを目的として1994年から2009年にかけて製造された813系。
木の背もたれが付いたロングシートに、前出の305系と通じるモノを感じます。
ちなみに813系は、水戸岡氏が近郊型電車で初めてデザインを手がけた形式なのだとか。
「水戸岡ワールド・九州」の実感を強くします。

小倉まではひたすら住宅地が続くのと、時折雨も降っていたりで、撮った写真は停車駅が長かった福間駅のホームのみ(苦笑)

小倉で乗り継いだ区間快速の門司港行きも同じく813系。

コチラは赤と黒のシートがモダンな転換クロスシートです。
813系のなかには、定員を増やすために座席を撤去した車両もあるそうですが、この写真からは判別できません。

小森江の手前で、関門トンネルを抜けて本州へ向かう山陽本線と分岐。
並走する国道沿いには、工場や倉庫、郊外型の大型店舗が目に付きます。
にしても、窓ガラス汚い…。

空はどんよりしていますが、とりあえず雨は収まったようです。
「まもなく終点、門司港に到着いたします」

路線情報

★鹿児島本線
元来は門司港(福岡県北九州市門司区)~鹿児島(鹿児島県鹿児島市)を結ぶ一連の路線だったが、2004年3月の九州新幹線の開業により八代~川内間が肥薩おれんじ鉄道に経営移管され、門司港~八代(熊本県八代市)と川内(鹿児島県薩摩川内市)~鹿児島の2区間に分断された。
路線距離は門司港~八代間が232.3km、川内~鹿児島間が49.3km。
全線交通系ICカード対応区間であるが、福岡・佐賀・大分・熊本エリアと鹿児島エリアにまたがって利用することはできない。

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