2022 はたこトラベル創立記念旅行 2章2節「『リレーかもめ』で武雄温泉へ」

12月17日。リレーする?

2022年9月23日、西九州新幹線の武雄温泉~長崎間が開業。
博多~長崎間の在来線特急の廃止に伴い、新幹線未開業区間の博多~武雄温泉をカバーする形で誕生したのが、今回我々が乗った特急「リレーかもめ」です。
ちなみに、九州新幹線が新八代~鹿児島中央間の部分開業だった期間(2004~2011年)に、新幹線「つばめ」に接続するシャトル列車として、博多~新八代間に運行されていた特急は「リレーつばめ」
分かりやすいといえば分かりやすいけれど、安易なネーミングですなぁ。

787系、黒いリレーかもめ

というわけで本日は、博多から武雄温泉経由で長崎へ。

前の日にみどりの窓口で入手した「かもめぐるりんきっぷ」で、改札をくぐります。
「かもめぐるりんきっぷ」は、JR九州エリアの窓口のみで販売している往復タイプの割引きっぷ。

かもめぐるりんきっぷ:https://www.jrkyushu-kippu.jp/fare/ticket/326
 
我々の旅程にうってつけだと思っていたのに、事前に手配した指定席券と特急料金を重複して払っていたという落とし穴…(涙)

リレーかもめ13号は、3番乗り場から。
長崎行きとなっています。

濃いグレーの車体の787系は、前出の「リレーつばめ」としても使われていた車両。
電車というより、軍艦やSFに出てくる乗り物のようなイメージです。

入り口脇の「AROUND THE KYUSHU」のロゴに描かれているのは、カモメではなくツバメ。
武雄温泉までしか行かない列車なのに「長崎行き」と主張せずにはいられないようで…。

では、787 LIMITED EXPRESSへ。
手前はガラス張りのマルチスペースになっています。

車内へ進むと、2-2のシート配列。
1992年の誕生からおよそ30年経っているだけに古くささは否めませんが、荷物棚のあたりが飛行機のようでカッコイイ。

荷物置き場もあるので、キャリーケースを預けて足元を広々と使えます。

“資料集”と照らし合わせつつ、鹿児島本線~長崎本線へ

8:54、「リレーかもめ13号」は、定刻通りに博多駅を出発します。

武雄温泉までは1時間あまり。
この後のメーンイベントまでの間に、わが家の“資料集”を広げて、1杯飲るとしましょう。

発車から20分ほどで最初の停車駅、鳥栖。
鹿児島本線と長崎本線との分岐駅で、ここまでが福岡近郊区間となります。
久留米駅の貨物駅機能を統合し、2006年に改装開業したとあって、貨物駅としてもなかなか大きい駅です。

鳥栖駅のうどん店は、駅構内にある立ち食いうどんとしては九州一長い歴史があるとのこと。
「丸天うどん、うまそう!」
「かしわめし、食べたい!」
停車時間が短いのが恨めしくなります。

そこからひと駅で、九州新幹線との乗継駅である新鳥栖。
パークアンドライドの利用者も、結構いるようです。

佐賀から江北(こうほく)にかけては、ひたすら田んぼが続きます。
「そうか、コレが“資料集”にある『クリーク(水路)のある水田地帯』かぁ」

江北は西九州新幹線の開業に合わせ、肥前山口から改称した駅。
この先で南へ向かう長崎本線と、西へ向かう佐世保線に分岐します。

江北から佐世保線に入り、武雄温泉までは15分足らず。
長崎方面への乗り換えアナウンスが流れます。

そして、のどかな風景にそぐわない立派な高架にさしかかり、

武雄温泉駅に到着。

向かいのホームには、武雄温泉始発の「かもめ13号」が待ち構えています。

リレーする側、される側とのツーショット。

さて、我々も乗り込み…

ません。

路線情報

★リレーかもめ
2022年9月23日、西九州新幹線の武雄温泉~長崎間開業に伴い、特急「かもめ」から移行した特急列車のうち、武雄温泉駅で新幹線と対面接続する列車。
博多(一部門司港発着もあり)~武雄温泉で下り18本、上り16本が設定され、787系、885系電車で運行されている。
なお、福岡県と佐賀県を結ぶ在来線特急としては、肥前鹿島または佐賀までの「かささぎ」も存在する(西九州新幹線には接続しない)

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