12月17日。長崎といえばカステラ、カステラといえば…
ホテルに荷物を預けた後、五島町電停から崇福寺行きの路面電車に乗りました。
1800形のラッピング車両ですね。
中途半端な時間とあって、乗客はまばら。
車窓から街並みをながめていると、2年前の旅で歩いた時の地図が少しずつつながってきます。
出島から新地中華街、観光通りを経て、降り立ったのは、終点ひとつ前の思案橋。
相棒がお世話になっている朋友へのお土産としてカステラを買って行くのが、ココでの目的のひとつです。
カステラを買うだけなら、駅ナカで十分なのですが…。
アクセス
実は、お土産を買う必要が生じるまで、「カステラ=文明堂」という認識しかなかった相棒。
「『文明堂』ならお江戸でもかんたんに手に入るんだし、『福砂屋』にしない?」
そう提案すると、思案橋近くに「福砂屋」の本店があることを見つけ出してきたのです。
電停から横断歩道を南にわたってまっすぐ。
間口の狭い店が立ち並ぶ小路を100mちょっと進むと、アイアンのアーチの先で視界が開けます。
江戸時代中期創業の老舗
白壁に瓦屋根の、老舗らしい風情をたたえた建物には、
入り口を挟んで「本家 カステラ」「老舗 福砂屋」の垂れ幕が下がっています。
右から左に書かれた看板も、老舗あるあるですね。
「福砂屋」は、日本が鎖国に向かっていった寛永元年(1624)に、引地町(現在の長崎県庁から市役所へ向かうあたり)で創業。
宝暦二年(1752)に、現在の船大工町に移転したとされています。
店内の様子
入って正面の販売カウンターは長蛇の列。
列は向かって右側の別室へと続きます。
ショーケースには、西九州新幹線開業記念のギフトセットが。
パッケージのイラストは、これまた水戸岡鋭治氏です。
今しか手に入らない限定品だし、おみやげにちょうどいいように思ったのですが、
相棒は、コチラにあるような贈答用を思い描いていたようです。
ちなみに、インスタのフォロー画面を提示すると、包装紙とお揃いの柄のステッカーがもらえるのだとか。
奥にあるお宝も必見
さらに奥へ進むと、列の最後尾の先に、お宝が展示されているスペースがありました。
ベネチアングラスの花器とか、
金線を施したカップ&ソーサーとか、
切子細工の雛道具といった、工芸品の数々。
美術館でもないところで、これほどの目の保養ができるとは思いもよりませんでした。
そうこうしている間に列は進み、
任務終了、お疲れさま~。