12月13日。猴硐で途中下車したのは、コチラの列車に乗るためでした
宜蘭線から内陸部へ伸びる支線である平渓線。
沿線にはいくつかの見どころがありますが、列車の本数が少ないからと、これまで足を延ばせなかったエリアです。
13:07発の菁桐行きまでは10数分。
少し早いと思いながらホームに入ると、すでにかなりの人が列車を待っていました。
聞こえてくる言葉から、その多くは東南アジアから来た旅行者のよう。
ホームへ入ってきた八斗子行きの列車に乗り込んでいくのを見て、イベントでもあるのだろうかと思いました。
ところが、混雑に巻き込まれなくてよかったと胸をなでおろしたのもつかの間。
八斗子まで行けば、始発駅から折り返しで乗ってこられることに気付いてしまったのです。
そうか、彼らはそれを狙っていたのか…。
それでもなお、ホームにはこれだけの人が。
ほどなく、先ほど見送った列車が菁桐行きとなって折り返して来ました。
ガラス越しに見るだけでも、先ほど乗り込んでいった人たちがズラリ。
「旅行者だからと分からないふりして、不正乗車するんじゃないよ!」と声を上げたくなる気持ちをぐっとこらえます。
通勤ラッシュ並みの混雑の列車は、三貂嶺~大華を経て、十分站へさしかかります。
ココは天燈上げのメッカであるとともに、線路スレスレを列車が通り過ぎることでも有名なスポット。
ロングシートの前に立つことができていたのを幸い、観光客がカメラを構えている光景を収めることができました。
そして、乗客の多くがこの駅で下車。
終点まで行った後、帰りに立ち寄るつもりでいましたが、この混雑ぶりから考えると順番を逆にしたほうがよさそう。
悠遊卡で乗ってきたのをいいことに、ワタクシもココで降りることにしました。
路線情報
★平渓線
営業区間は三貂嶺~菁桐の7駅・12.9kmで、1日17往復運行。
基本的に深澳線(八斗子~瑞芳)との直通運転を行っている。
使用車両はDR100型気動車で、すべて區間車での運用。