「鐵」分いっぱいの特等席で 【Au Depart(軽井沢町)】

10月22日。横川~軽井沢間、歩ききりました

鉄道開業150周年の秋、碓氷峠を歩く 【アプトの道(安中市)】

熊ノ平までは、ずいぶん長くなってしまいましたが、

ココからは国道18号の旧道に下りて、ひたすら車道歩き。
実をいうと、アプトの道よりもこの先のほうが距離が長かったりします。

草木に埋もれてひっそりとたたずむだけの遺構が少々あるほかは、風景もたいして変わらない退屈なルートなので“巻き”で。

カーブに付いた番号がカウントアップされていくのと、到着後のビールだけが励みです。

イチ・ニ、イチ・ニ、ビール、ビール。

熊ノ平を出発してから、およそ1時間半。
碓氷峠の頂上が、群馬と長野の県境です。
一方が急、もう一方が緩やかな片峠だと知って、なるほどなと。

さらに15分ほど歩いて、ゴールの軽井沢駅に到着。

横川駅からの距離は17km弱とたいしたことありませんが、上り1,000m以上の標高差には重みを感じます。
さぁ、ビール、ビール!!

アクセス

「NAGANO WINE PORTAL SITE、ですって!」
駅のコンビニで缶ビールを買うつもりでいましたが、酔さそうな店構えを見つけて方針転換です。

しかも、営業時間が「終電まで」という表記がココロ憎い。

軽井沢駅北口からは右へすぐ。
新幹線やしなの鉄道の時刻に合わせて飲むには、サイコーのロケーションです。

店内の様子

店内はコンクリートの床と板張りの壁のシンプルな雰囲気。
足元の段差が、かつての信越線ホームだったと聞いて、胸がときめきます。
ちなみに壁に飾られている絵は、鉄道デザインで知られる水戸岡鋭治氏の作品なのだとか。

木の壁に囲われた一角はワインコーナー。
スタッフに「テラス席でもいいですか?」と尋ねると、テラスにはワインリストがないからと、入り口のメニューを撮って行くことを勧められました。
東信の果てにありつつ、アルプスも、井筒も、中信・塩尻のワイナリーですね。

テラス席に出ると、まさにかつてのホームそのもの。
しかも、ヤッホーブルーイングのビア樽を使ったテーブルというのも、風情があるじゃありませんか。

メニュー

そんなヤッホーブルーイングの「クラフトザウルス」
収穫直後の軽井沢産ホップを使った、この時期だけの限定ビールです。
コレはもう、決まりですね。

ビールとワインだけでなく、酎ハイやら、ウイスキーやら。

カクテルもなかなかの充実度です。
朝からコーヒーを飲んでいないことに気付いて、もう1杯はノンアルでいいかなと。

午後3時30分から6時までのカフェタイムは、おつまみに限られますが、それ以外の時間帯には信州牛プレミアムバーガーやステーキなどの食事もいただけます。

いただきます

■クラフトザウルス フレッシュホップエール(759円)、アイスコーヒー(429円)
駅を眺められるカフェは数あれど、廃線となったホームがテラス席として使われているカフェは相当レアと思われます。

「ホップの香りがフレッシュだねぇ」
「それなのに華やかすぎず、落ち着きがあるというのか…」

往時の難所を体感した後、「鐵」にとって特等席ともいえるシチュエーションで味わうビールのうまさには、どんな言葉もかなわないような気がしました。

店舗情報

関連ランキング:カフェ | 軽井沢駅

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村