秋の味覚と鐵分補給 in 2023 2章8節「木次線にまつわるエトセトラ」

9月30日。列車は仁多郡奥出雲町に入ります

木次駅で宍道行きの列車と行き違った後、日登、下久野、出雲八代、出雲三成を経て、亀嵩(かめだけ)駅。
名物のそばは、奥出雲おろち号の停車時刻に合わせてホームまで売りに来てくれるのだといいます(要予約)
とはいうものの、おろち号に乗れなかった我々はありつくことができない…。
ところが、いったん降りた乗客のひとりが戻ってきて、いかにも勝ち誇ったような表情でそばを食べ始めたのです。
駅に停車していたのは、わずか1分ほど。
普通列車でも対応してくれると分かっていたら、我々も予約したのにぃ~。

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出雲横田で「かいけつ」

次の出雲横田駅では、20数分の停車。

相棒を含め、何人かの乗客が荷物を置いたまま外へ出て行きました。

これまで通ってきたあたりに比べると、そこそこ開けている感じ。
駅前に、旧役場や小中高校、郵便局といった町の機能が集まっています。

出雲横田は、宍道方面からの列車の多くが折り返す駅。
備後落合行きのこの列車も、2両編成の後ろの車両を切り離します。

列車をつなぐのは「連結」
その反対は「解結(かいけつ)」というって、知っとった?

5分足らずで、無事切り離されました。
「き♥」の車両は、13:12の木次行きとなります。

解結をカメラに収めて戻ってきた相棒と荷物番を交替して、ワタクシも外へ。

駅舎のなかには、「き♥」のラッピング車両の説明がありました。
色別に名前がついているんですね。

神社を模した木造の駅舎は、1934年(昭和9)の開業当初からのもの。
屋根は入母屋造、壁は校倉造となっています。

出雲大社にならって、しめ縄が飾られているのも特色です。

列車は閑散区間へ

出雲横田から先は、木次線のなかでもとくに運行本数の少ない区間。
積雪の多い山岳地帯であり、豪雨、豪雪で運休することもしばしばです。

八川(やかわ)駅を過ぎると、上りはますますきつくなっていきます。
おや、左側にもう1対のレールが現れましたよ。

緑の合間に三脚を立てた「鐵」の姿を視野に認めつつ、列車は出雲坂根駅にさしかかります。

クロスするレールが萌え~ですなぁ。

路線情報

★木次線
宍道(島根県松江市)~備後落合(広島県庄原市)の18駅、81.9kmを主にキハ120系で運行。
全線単線、非電化
1998年4月~2023年11月の間、主に週末にトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運行された。

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