5月18日。我々のミッション第2弾です
宮島口から20分ちょっとで、終着の岩国駅。
いったん外に出て、ホテルに荷物を預けて身軽になりました。
ココからは、本日のメーン&昨年秋の旅の続きです。
2018年の秋にネコの国へ帰って行った、わが家の長男(ニャン)と同じ名前の駅を訪ねるシリーズ。
「コウジロ」が付く3カ所の駅のうち、昨年9月に芸備線の備中神代駅(岡山県新見市)をクリアし、今回が2カ所目となります。
山陽本線で海沿いを
飲み鐵のお供を補給してホームへ降りると、10時44分発の下関行きが入線していました。
西日本ではおなじみ、末期色の3両編成。
山陽本線は幹線だというのに、この区間は1時間に1本しかないんですよね…。
転換クロスシートで空調も付いた車内ですが、乗客はまばら。
岩国駅を発車してすぐに岩徳線と分岐し、今津川を渡ります。
この先で渡る門前川との間の海側は、米軍基地および岩国錦帯橋空港。
でも、岩国錦帯橋空港にはANAしか就航していないんですよね…。
「レンコン畑だ」
広々とした畑に水がはられているのを見て、相棒がいいました。
一般的なハスは穴が8つなのに対し、岩国の特産品である門前ハスの穴は9つ。
岩国藩主・吉川家の家紋である蛇の目九曜の紋と同じ数であることで、藩主を喜ばせたというエピソードもあるのだそうです。
藤生(ふじゅう)の先から、列車は海沿いへ。
初夏の日差しに、砂浜も海もひときわ鮮やかに映ります。
コウジロ駅に降り立つ
そして岩国から5駅目、由宇(ゆう)を発車すると…。
コウジロっていってる。
コウジロっていってる!
コウジロっていってる~!!
英語のほうが、なおのこと「コウジロウ」(笑)
というわけで、1時間に1本しかない列車から降りて、
我々にとって2カ所目となる「コウジロ」駅。
「コウジロウ、またお前と同じ名前の駅にやって来たよ」
神代駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅。
跨線橋を渡って岩国方面行きホームに立つと、かわら屋根の駅舎とカーブを描いた線路が絵になります。
1日の平均乗車人員が50人にも満たない無人駅ですが、なかなかしっかりした駅舎。
ビッチュウコウジロ駅と違って、雨も風もちゃんとしのげます(爆)
駅舎を外から見ると、竹の生い茂った小山を背負っているよう。
かわら屋根と赤い円柱ポストも風情がありますね。
海辺でおやつ
駅を出て国道を挟んだ向かいが、神代漁港。
「活魚大売り出し」の赤いのぼりが目を引きます。
こののぼりは、不定期で開かれる日曜朝市の前日に出るのだとか。
青く穏やかな水面に、漁船が浮かびます。
防波堤の西はキレイな砂浜。
消波ブロック(テトラポット)に腰かけて、おやつタイムとまいりましょう。
■ココロクラフト ホワイトエール(269円)
岩国駅のセブンイレブンで買ったホワイトエールと、
■カール うすあじ(186円)
昨晩のうちに広島市内のローソンで手に入れておいたカール。
2017年に東日本での販売が終了になって以来、関西以西でしか手に入らない貴重品です。
もともと頻繁に食べていたわけではないけれど、このフォルムも食感も懐かしい。
柔らかな味のビールと波音とともに、穏やかな時間が流れます。
次なるミッションに向けて!?
次の列車は、12時06分の下関行き。
列車が近づいたことを知らせるランプが灯り、
誰もいないホームに、末期色の列車が入ってきました。
コレをもって、ミッションのうち3分の2を制覇。
残るひとつのコウジロ駅を訪ねるのは、いつになるでしょうか。
施設情報
★神代駅
山口県岩国市由宇町神東区原
1944年(昭和19)10月11日に、山陽本線の由宇-大畠間に開業。
1日平均乗車人員は45人(2022年)と、山陽本線で最も少ない。
1899-1916年(明治32-大正5)には、由宇-大畠間の別の場所に同名の駅が存在した。