首都圏で乗って楽しい列車旅 2章4節「飲み比べて選ぶ、秩父路の銘酒」【武甲酒造(秩父市)】

5月23日。のんべぇ 特別純米酒 無濾過生原酒 720ml@1,980円

番場通りでジビエ串、メンチカツをつまみ食いした後、秩父神社の境内を横切って国道299号へ。

しばらく北へ歩いていくと、左手に歴史を感じさせる建物が見えてきます。

秩父の名峰、武甲山の名を取った「武甲正宗」の醸造元、柳田総本店は江戸中期の宝暦3年の創業。
酒造蔵、穀蔵、枯らし蔵は8代目亀吉翁の代に、店舗はそれより前の代に築かれ、今日の秩父谷に残るもっとも古い店構えとされています。

入り口には杉玉。
令和4年、5年には全国新酒鑑評会で金賞を受賞しているとありました。

「のんべぇ」、酔い名前ですのぉ…。

店内の様子

店に入り、どれを買おうかと物色していると、数人のグループがどやどやとやって来て「利酒できますか?」と。

本来は、酒蔵見学からの一連の流れとして事前に電話予約が必要ですが、この時は「利酒だけなら…」と対応していただけました。
こんな酔いチャンス、便乗させてもらわなくっちゃ。

お米の香りがしっかり感じられるお品
華やかで少し酸味のあるスッキリ系
クラシカルな感じがする旨口

個性の違いを確かめながら、わが家の食卓にお迎えする1本を絞り込んでいきます。

「やっぱり『のんべぇ』かな」
我々って、無濾過生原酒が好きですからね。

いただきます

旅の翌週末、「のんべぇ」のお供にと相棒が腕を振るいました。
主役は、岩魚の天ぷらと朴葉寿司。
武州も信州と同じ海のない国ということで、山の味覚を中心とした料理が合うでしょう。

限定生原酒、オープンです。

「おぉ、濃いっ!」

酒蔵で試飲した時には焼酎っぽいと感じましたが、お米の旨味、お酒としての旨味もしっかり。
後口に残らないところが焼酎に通じるのかもしれません。
なお、アルコール度18度といいながらカパカパ飲めちゃう危険なお酒なので、チェイサーは必須(笑)

素材のイワナは、近場の渓流で自ら調達してきたお品。
下味に塩麹を使い、大葉をはり付けて揚げてあります。
塩麹の効果で身質と旨味が凝縮されていますね。

相棒が生まれ育った岐阜では、朴葉寿司は初夏の身近なごちそう。
イワナとは別の機会に釣ったブラウントラウトのほぐし身と、ショウガの甘酢漬け(コレもお手製)、しぐれ煮を混ぜこんだ酢飯を朴葉で包んで、香りを移らせるというモノです。

「のんべぇ」との相性はというと悪くはないけれど、もう少し味や脂の強いモノのほうが合う印象。
「安田屋」で売っていたような豚ロースの味噌漬けなんか酔いのかもしれません。

店舗情報

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