8月16日。夏休み1日目は、お江戸を拠点に相棒と18きっぷ旅
新橋駅地下ホームから横須賀線で西へ。
当初の予定では、鎌倉で1時間ほどぶらぶらしてから久里浜へ向かうつもりでしたが、ホテルを出るのにもたついて1本遅い電車となってしまったのです。
「鎌倉で降りても慌ただしいし、どうする?」
「別に駅前でお茶するくらいでもいいけど…」
しばしの沈黙の後、相棒が口を開きました。
「北鎌倉から近いみたいだし、東慶寺へ行ってみない?」
「あぁ、縁切り寺ね!」
このやりとりの背景にあるのは、井上ひさし氏の小説「東慶寺花だより」を原案に、2015年に公開された映画「駆込み女と駆出し男」
よりによって、結婚記念日の前日に縁切りの話を見に行ったという…(爆)
北鎌倉駅に降り立ちました
森が近いのもあって、暑いといっても都心に比べると幾分さわやか。
ホームに設置された観光スポット案内の看板にも「かけこみ寺」の表記があります。
東口を出て歩き出すと、すぐに円覚寺。
すでに紅葉が始まっています。
懐かしい雰囲気の踏切を渡り、
木立を抜けると「大本山圓覺寺」の石柱が。
寺の敷地内に駅があるということでしょうか?
アクセス
東慶寺へは、目の前の県道を左に折れて歩くこと4分。
ゆっくりしている時間はないので、スピードをあげて行きましょう。
相棒が足を止めたのを見て、目的地に着いたことに気付きました。
だって、まわりの家々に溶け込み過ぎているんですもの。
寺の概要については、コチラの看板またはウェブサイトでご確認ください。
身に着けているモノを門内に投げ込むことができれば、「駆け込めた」と認められてきた縁切り寺。
階段を上りながら、全力で逃げてきた女たちはこのあたりからかんざしなどを投げたんだろうと思いをめぐらせます。
拝観料は200円。
時間もないし、クリスチャンが神社仏閣へ行くことに対するわだかまりもあって、お金を払ってまで入る気はなかったのですが、「ココまで来たからには」と、相棒が出してくれました。
絵になるアングルがそこここに
しかし信仰心を別にしても、映画の中でも境内の花々を手入れするシーンが描かれていただけあって、植生の豊かさが目を引きます。
むしろ植物園として見るほうが興味深いかもしれません。
女性を描いた句を刻んだ碑と鐘楼。
石塔ともみじ。
飛び石のある、いかにも和な庭。
鮮やかな桃色のサルスベリが青空に映えます。
「君が代」の歌詞に詠まれている、さざれ石。
国歌発祥の地といわれる岐阜県揖斐郡の山中から持ってきたものとあります。
切り通し風の地形もおもしろい。
スギの木があまりにまっすぐで、電信柱ではないかと思ってしまいました。
お地蔵さんの脇に野の花が活けてあるのも、手入れが行き届いている証拠です。
縁切り寺を駆け足でめぐり、北鎌倉駅へ。
これからが本編ですよ♪
スポット情報
★松岡山 東慶寺
鎌倉市山ノ内1367
0467(22)1663
午前8時30分~午後4時30分(10~3月は午後4時まで)
拝観料200円
https://tokeiji.com/