12月24日。乗り鐵&飲み鐡の旅も最終日
6:30の一番列車で出発した昨日に比べたらゆっくりとはいえ、この日も日の出前から行動開始です。
昨日着いた時には気づかなかった、駅構内の「砂丘そば」
コンビニで買った品で朝ごはんは済ませていましたが、6:30からやっているならココもありだったなぁと思い、様子を見てみました。
店の名も「砂丘そば」なら、メニューも「砂丘そば」「砂丘うどん」
口のなかがジャリジャリしそうに思うのは、ワタクシだけでしょうか(苦笑)
駅弁屋もこの時間から営業中。
お弁当は半分近くが準備中となっていましたが、
我々のターゲットはココでもお酒。
JR西日本の豪華寝台列車「瑞風(みずかぜ)」で売っている品にするか、松本零士ラベルにするか…。
もちろん試飲用のカップを付けてくれます。
砂でつくられた「因幡の白兎」像に別れを告げ、
今日も18きっぷでまいりましょう!
ホームに上がるとほどなく、止まっていた智頭急行HOT3500形気動車の脇を通ってオレンジ色の列車が入線してきました。
今回の旅ですっかり見慣れたキハ47形。
ヘッドライトがまぶしい。
いただきます
ボックスシートを確保するや、窓辺に旅のお供をセット。
写真を撮っているうちに発車時刻を迎えました。
というわけで「居酒屋因美線」開店です。
■いなば鶴五割搗き 強力 純米吟醸酒(710円)、しじみ入り天ぷら(270円)
鳥取市・中川酒造の「強力(ごうりき)」
名前も、ラベルの文字のインパクトもなかなかですが、封を切った瞬間の香りからして期待が持てそうです。
口当たりは苦酸っぱいようでそっけなく、あと口は焼酎に近いような。
合わせる料理を選ぶけれど、泡盛に合うような発酵系がいけそうに思いました。
車窓からの様子
郡家(こおげ)は、若桜(わかさ)鉄道への乗換駅。
学校が近くにあるのか、女子高生が一気に降りていきました。
雨の中、列車は南下していきます。
智頭駅では、智頭急行を横目に跨線橋を渡り、
3番線に停車中の津山行きに乗り込みます。
キハ120形、1両編成のワンマンカー。
アルミ製の車両が、比較的新しく映ります。
車内はロングシートとクロスシートの混成。
「鐡」な方も何人か見られました。
8:15、津山へ向けて出発です。
千代(せんだい)川水系の支流である土師(はじ)川としばし並走します。
雨が強くなり、窓の外の風景も期待できないので
だらだらと飲みながら過ごします。
次第に山深くなってきました。
那岐(なぎ)駅を過ぎると、因美線最高地点となる物見峠に向けてさらに勾配がきつくなります。
3077mの物見トンネルを抜けると岡山県。
谷側のレールが2本になっているのは、脱線防止のためなのだとか。
美作河井駅に近づくあたりから、相棒がカメラを手にそわそわし出しました。
「Google Mapの航空写真だと、確か左側だったよ」
駅を出てすぐ、相棒のカメラは小さな転車台をとらえました。
2007年に土中に埋まっていたのを掘り起こされた転車台は、かつて除雪車の向きを変えるために使用されていたとのこと。
2009年2月には、近代化産業化遺産に認定されたんですって。
分水嶺を越え、川の流れも太平洋側へ。
険しい山肌。
セメントの材料でも採掘していそうです。
『男はつらいよ』最終作のオープニングのロケ地となった美作滝尾駅。
このころには「強力」も空いてしまいました。
東津山から姫新(きしん)線に入ったら、終着の津山まではもうすぐです。
雨も上がり、晴れ間も見えてきました。
鳥取駅を出てからおよそ2時間で、津山駅に到着。
さて、津山の見どころといえば…。
路線情報
★因美線
鳥取~東津山の19駅、70.8kmで運行