女ふたり、人形町で飲む 前編 【笹新(中央区)】

5月10日。ゴスペルつながりのSちゃんと待ち合わせて

Sちゃんが時折、Facebookにアップするひとり飲みの様子は、いつもうらやましくなるくらいにワタクシの好みど真ん中。
「連休が明けたら一緒に飲もうよ」と声をかけたら、すぐに話が決まりました。
今回選んだのは、彼女の職場に近い人形町。
ワタクシの職場からは少々行きにくい場所ではありますが、昨年11月にオペラ歌手のアンネット・一恵さんとの共演で初めて足を踏み入れた時に感じた雰囲気のよさに、改めて訪ねなくてはと思っていたのです。
A2出口を上がると、すぐにSちゃんの姿を発見。
「あけましておめでとう、だよね」
今年に入ってから初めてだし、令和になった時にも年越しのような気分を感じていたから、ある意味一番ふさわしいあいさつだったのかも。

アクセス

「普段から結構混んでいる店だし、今日は金曜日だから」と、わき目もふらずにずんずんと。
信号にさしかかった時、ちょうどひと組が出てきたのを見て、思わずほくそ笑んでしまいました。

引き戸を開け「ふたり入れますか?」と尋ねると、テーブル席へ回るよういわれました。
右手にあるもうひとつの入り口がテーブル席用。
「やっぱりはたこちゃん、運が強いわ…」
えっ、それってどういう意味?

店内の様子

三角形の2辺のようなこぢんまりしたカウンターと、テーブルがひとつ。
「のれんの下からのぞいても、いつも席が埋まっているようだったから、入り口を開ける勇気がなかったのよね…」とSちゃんがいうとおり、客の入れ替わりはあってもずっと満席です。

メニュー

壁にかかった黒い札をクローズアップ。
種類はそれほど多くありませんが、ラインナップの渋さにワクワクします。

本日のお酒はブラックボードで。
隣の酒屋から仕入れているようです。

いただきます

■かつお刺身(630円)
まずは瓶ビール(680円)をもらって、半年ぶりの再会に乾杯。
しっとりとした厚切りのカツオに口福を感じます。

■そら豆(525円)
この時期しか食べられない、さや付きのそら豆。
焼き色も立ち上る湯気もそそります。

さやを開けば大ぶりの豆がこんにちは。
ふっくらほこほこに、塩をちょっと付ければごちそうです。

■生ホタルイカのしゃぶしゃぶ(630円)
おそらく今シーズン最後になるであろうと、心して味わいました。
口の中でチュルンとあふれるワタが激うま!

■豆腐の味噌漬け(525円)
瓶ビールの後は日本酒に移行。
Sちゃんは富山の羽根屋(525円)、ワタクシは静岡の臥龍梅(525円)をいただきました。
酔いブログ朋友さんに教えてもらって以来、魅力にハマった豆腐の味噌漬け。
「発酵系同士、相性がいいのは間違いないよね」と、Sちゃんもすっかり気に入ったようです。

■うなぎの肝(370円)
日本酒を飲み始めたら、おやじチョイスまっしぐら(笑)
甘辛い味付けの後に広がる苦みがたまりません。
「すみませーん、田光をグラスで」
「私は常山で」

■ポテトサラダ(370円)
隣の人のところに運ばれてきたのがオイシソウで、思わず「コレ何ですか?」と聞いちゃいました。
おからの煮物にも見えなくない、ちょっと濃いめの色合い。
マヨネーズ少なめな、家庭の味のポテサラです。
ギョニソが入っているのがまた酔い。

と、外から聞こえてくるにぎやかなかけ声に、Sちゃんが「そうか、今日は神田明神の神輿の霊入れだったんだ」と。
思いがけず遭遇した風流に、昔ながらの街はやっぱりいいなぁと思ったのでした。

店舗情報

笹新
ジャンル:居酒屋
アクセス:東京メトロ日比谷線人形町駅A1口 徒歩1分
住所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-20-3(地図
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情報掲載日:2019年5月10日

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