さて、問題です
1)日本と台湾は1時間時差がある(日本が12時の時、台湾は11時)
2)朝6時過ぎの列車に乗る
3)1時間前に起きれば間に合うが、念のために30分の余裕がほしい
そのためには、スマホのアラームを何時に合わせればよいでしょうか?
何度となく台湾に来ているのに、アラーム設定はいまだよく分からないまま。
しかも今回は、SIMカード交換後にインターネットにつながらず、現地情報を拾っているかも定かではありません。
げっ! 寝坊か?
4時半に合わせておいたアラームより10分早く目が覚めてホッとしたのもつかの間、腕時計が5時半近くを指しているのが見えて青ざめます。
荷物をとりあえずバッグに突っ込み、顔も洗わずにチェックアウト。
日の出が遅いのは経度のせいだろうと思いながら、板橋站へと急ぎました。
ところが、始発が動き出そうとする時間というには、あまりに静か。
しかも入り口にカギがかかっていて、中へ入れないではありませんか。
それでも、駅舎内で人は動いているようなので、引き戸をこじ開けて侵入(後になって、新府路側の入り口が開いていたのが分かりました)
改札の前のデジタル時計が4時台を示しているのを見て、ようやく己の見間違いに気づいたのでした。
期待とともに乗り込んだ太魯閣號は…
無駄に1時間の余裕ができてしまいましたが、いったん外に出てファミマでお茶を買ったり、荷物を詰め直したりしてから、改めて出直し。
改札前のベンチも列車を待つ人で埋まってきました。
発車まで10分ほどですし、そろそろ行きましょう。
台北・基隆・宜蘭・花蓮・台東と書かれた1番ホームへ。
位置関係では南なのに「北上」とあるのは、ちょっと不思議な感覚です。
エスカレーターを降りると、すでにホームには列車を待つ人たちが。
太魯閣402號が、定刻通りホームに滑り込んできました。
停車時間は思ったよりも短く、指定の号車まで行くのでは間に合わないと、近くの乗車口から乗り込みます。
始発駅の樹林からは約7分、次の停車駅の台北までも9分ほど。
所要時間は區間車とほぼ同じ、料金は區間車の1.5倍強であるにもかかわらず、通勤列車感覚で利用する人が少なくないのが意外でした。
ヘッドカバーは、原住民風のコスチュームをしたクマのデザイン。
シートに座ろうとして目が合うと、正直ドキッとします(笑)
タイワンツキノワグマがモチーフの「wo熊(Oh! Bear)」は、中華民国交通局觀光局のキャラクター。
列車ごと、車両ごとにいろいろなデザインがあるので、どんなwo熊に出合えるかも、台鐵に乗る楽しみになりそうです。
(写真は花蓮から乗った自強號内)
期待とともに乗り込んだ太魯閣號でしたが、通路側の席だったため、車窓からの風景は見られず。
しかも、台北エリアを抜けたあたりからは揺れが酷く、メモを書くどころか、撮った写真を見返すだけでも気持ち悪くなりそうで、寝ているしかできません。
花蓮で列車を降りた時には、すでにグッタリ。
それもそのはず、太魯閣號は「しなの」や「やくも」と同じ振り子電車。
普悠瑪號、お前もだなんて…(涙)
花蓮車站はさま変わり
改札を出ると、何だか駅が立派になっている様子。
本格的に動く体力も戻っていないことだしと、向かって右手にある新しい駅舎をのぞいてみることにしました。
天井が高く、大きな窓から明かりが入るコンコース。
ベンチが多く設けられていて、待ち時間もゆったりできそうです。
西出口への通路には、アミ族の名物である餅の店やコンビニ、コーヒーショップなどがありますが、時間が早かったからか、営業しているのは半分以下。
なおコンビニは、このセブンイレブンに加え、1階にファミマがあります。
メーンはやはり新しい駅舎ですが、しばらくは旧駅舎と共存するスタイルでいくんでしょうね。