湯治deグルメ 鹿教湯温泉編 1 【カレーの店 白扇(上田市)】

2月19日。今週も松本平からトンネルを抜けて

やって来たのは、シカが教えたという伝説を持つ、鹿教湯(かけゆ)温泉。
関節痛やリウマチなどへの効能から江戸時代より湯治場として栄え、杖をついてやってきた人が杖を忘れて帰るというエピソードから「杖要らずの湯」ともいわれる温泉です。
安曇野からはおよそ30km。
松本トンネル、三才山トンネルの無料化で、ぐっと身近になりました。

アクセス

昨晩帰り着いたのが遅かったため、この日は遅めに出発して湯治の前に腹ごしらえ。
駐車場にクルマを停め、相棒が下調べしてくれたバングラデシュカレーの店をめざします。

温泉街のメーンストリートから交流センターへの角を折れてすぐ左手。
時が止まったような温泉街において貴重な、食事のできるスポットです。
けれど、金、土、日と祝日だけの営業だそうで。

店内の様子&メニュー

開け放たれたグリーンのドアの脇には「幻のバングラデシュカレー」と書かれた立て看板。
「4年ぶり(1460日)復活再開しました」とありますが…。

階段を数段下って右側が入り口。
左側はお手洗いです。

入ると目の前がカウンター、その奥がテーブル席になっています。

カウンターの上には紹介記事の載った雑誌が。

もともと遠方から通う熱心なファンもいたという、カレーの名店「白扇」
急逝した女性店主の想いと味を再現し、今年の5月に再オープンしたという記事に、入り口の看板に書かれた意味を理解したのでした。

メニューは幻のバングラデシュカレーと、

特製スパイスビーフカレー。

イタリアンプリンと大人のショコラは、上田市の老舗旅館の特別協力です。

「ほら、アレ」
相棒が指さした先には、地元紙の切り抜きがはってありました。
この女性がかつての店主ですね。

いただきます

■幻のバングラデシュカレー(1,250円)、特製スパイスビーフカレー(1,350円)
70歳代半ばを超えた男性店主がひとりで切り盛りする店ですから、提供までに時間がかかるのは心づもりしておく必要があります。
先客ふた組に続いて、我々の分。
手前が特製スパイスビーフカレー、奥が幻のバングラデシュカレーです。

ナスにかぼちゃ、エリンギ、インゲン、パプリカ…。
素揚げした野菜がプレートを鮮やかに彩ります。

カレーがソースポットに入って供されるスタイルも懐かしい。
スパイスがふんだんに使われていながら、ザラッとした感じはなく、野菜の優しい旨味を感じるカレーです。
といいながら、じんわりと辛さがやってきますねぇ。

ごはんは、東信・東御(とうみ)産のイセヒカリの発芽酵素玄米。
伊勢神宮のご神米で、台風を受けても倒れなかったという奇跡のお米なのだそうです。
小豆が入っているのも、いいアクセント。

食べ終えて外へ出ると、本日分は完売。
よかった、湯治よりランチを優先して。

店舗情報

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内村川の渓谷を望む、公共の湯

この後、湯坂を経て、屋根が付いた木橋(五台橋)のたもとにある温泉センター「文殊の湯」へ。
ココがかつての源泉地だったようです。
内風呂と露天風呂がひとつずつのこぢんまりとした施設ですが、大人300円という手軽な値段で伝説の湯にじっくり浸かれるのはありがたい。

施設情報

★鹿教湯温泉センター・文殊の湯
上田市鹿教湯温泉1369-1
0268-44-2331(鹿教湯温泉旅館組合)
0268-44-2288(平日12時以降・土日祝日10時以降)
営業時間:午前9時~午後8時
休館日:なし
入館料:大人300円、子ども200円
上田市公式ホームページ:https://www.city.ueda.nagano.jp/soshiki/msangyo/3106.html

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