11月8日。岡谷駅ゴール後、相棒には行きたがっていた場所がありました
「間に合いそうだから、行こう」
そういって各駅停車に乗ってひと駅。
下諏訪駅へとやって来ました。
降り立ったのは、おそらく初めて。
「驛」の字が旧字体なのを、相棒もワタクシも見逃しませんでした。
アクセス
国道20号に出て諏訪方面へ進み、和田峠との分岐となっている大社通り交差点を左へ。
「おっ、ココだ」
黒地に白文字で染め抜かれたのぼりが、傾きかけた日差しに輝いています。
自己破産により醸造をやめてしまった老舗の酒蔵を福島県の運送会社が事業継承し、再出発を果たしたのは2018年の暮れのこと。
地域に貢献できる酒蔵を目指し、今年7月に試飲もできる直売ショップをオープンしました。
(公式サイトは → コチラ)
店内の様子
ラストオーダーの午後4時まで、あと10分足らず。
試飲カウンターへ一目散です。
メニュー
試飲メニューは、純米酒の部、純米吟醸の部、純米大吟醸の部に分かれています。
3種飲み比べセットは、自分で好きなモノを選べるんですね。
いただきます
■3種飲み比べセット(1,000円)
というわけでさっそく。
純米酒1種と純米吟醸2種を選びました。
「左から順に飲んでいただくと酔いですよ」
スタッフのおねーさんも、なかなかお好きなようで。
そしてこの盃、
独楽のように底が尖っていて、専用の台を使わなければ、飲んでいる途中で置くことができないのです。
■御湖鶴 純米辛口
冷から燗まで楽しめる定番酒。
しっかりして甘味を強く感じます。
ミックスナッツとか鮭とばとか、燻製香のあるモノと合わせたい。
■御湖鶴 純米吟醸 金紋錦 無濾過生原酒
数種類ある無濾過生原酒から、一時は絶滅の危機にあったという幻の酒米、金紋錦を使ったお品を。
純米酒よりフルーティーで、よりすっきりしています。
まろやかで品がいいというのでしょうか。
「おつまみメニューの酒粕クリームチーズが合うだろうね」といっていたら、スタッフのおねーさんが「カルパッチョもおススメですよ」と。
■御湖鶴 純米吟醸 山田錦 火入れ
「しっかりとして旨味のあるお酒が好き」といったところ、勧めてくださったのがコチラ。
ほどよく酸味もあり、おでんあたりが合いそうです。
酒米は安曇野産。
後日、本宅のご近所に契約圃場を見つけ、さらなるご縁を感じました。
「ラストオーダーですが、いかがされますか」
午後4時は過ぎているのに、タイミングを見計らって声をかけてくるとは、売り込みの素質十分。
「ワイングラスでいただく樽詰めの生原酒、今だけのおススメですよ」
そんなふうに微笑まれたら、頼んじゃいますよね~。
■御湖鶴 純米吟醸 山田錦 樽詰め限定 おりがらみ生原酒(600円)
コチラも酒米は、安曇野のご近所産。
生っぽい香りとシュワシュワ感がどぶろくに似ています。
「合わせるモノを考えるのが難しい」と我々がいうの聞き、おねーさんは「私はデザートワイン的に単体でいただいていますよ」と。
また、クラッカーやフルーツと合わせてもオイシイとのこと。
普段から飲んでいる人の言葉には、説得力があります。
コチラのお酒は、量り売りでも購入OK。
そんなスペシャルなお酒に限らず、今日味わったのはどれも満足度の高い逸品。
我々も1本買って帰るとしましょうか。
“紅葉より食い気の塩尻峠 おまけ1 【諏訪御湖鶴酒造場(諏訪郡下諏訪町)】” への1件の返信
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