4月9日。限られた日時しか見られない絶景です
田良岬の沖合に浮かぶ知林ヶ島(ちりんがしま)は、3月から10月にかけての大潮または中潮の干潮時には、砂の道(砂州)が出現し、歩いて渡ることができるといいます。
砂の道の愛称は「ちりりんロード」
ウェブサイトで調べてみたところ、気候が比較的穏やかな4~5月が最適で、我々が訪問する日もその条件を満たしていることが分かりました。
いぶすき観光ネット「知林ヶ島の砂州情報」:https://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/chiringashima/
令和4年砂州出現予測時刻は → コチラ
しかし、「ちりりんロード」の長さは800mほどとはいえ、砂に足を取られて歩きたくはありません。
「全体像が俯瞰できる、高台のようなところはないかなぁ」
ワタクシの投げかけに、相棒は「魚見岳(うおみだけ)へ登ろう」と提案してくれました。
アクセス
休暇村へのチェックイン時にタクシーを手配してもらい、一路魚見岳へ。
というのも、魚見岳へは山頂まで車道が通じているのです。
登山としては邪道ですが、砂州が出現する時間帯も限られていますしね。
タクシーは、南側の山すそをぐるりと回りこみ、簡易郵便局の手前から車輌用の登山道へと入っていきます。
まぶしい新緑のなかを抜けるワインディングロードには、時折、走り屋のクルマも。
おっとりとして人当たりのいい運ちゃんに、知林ヶ島を見るのが目的だというと、自然公園の駐車場より少し先にある、展望台の階段上り口で降ろしてくれました。
休暇村指宿からは1,840円。
JALカードでの支払いだと、マイルが2倍になります。
「ちりりんロード」見えた!
タクシーを降りるとすぐ、木立の間から知林ヶ島。
10日ほど前に満開を迎えた、桜の名残も見ることができました。
展望台へのらせん階段は老朽化でクローズしていたため、隣の遊歩道から上ります。
潮風をまともに受けるのも、少なからず影響しているのでしょう。
コチラは南方向。
指宿市街地を手前に、開聞岳やスヌーピー山(竹山)も見られます。
そして北方向。
コイン式の双眼鏡が調整中で、無料で使えたのはラッキーでした。
おぉ、砂州の上を人がわらわら歩いているのまで見えますのぉ。
この日を逃すと、翌日からしばらくの間は見られないというこの風景。
砂州を歩いたら歩いたで感じるところもあったのでしょうが、魚見岳にも行ってみたかった我々にとっては、コレで正解だったように思います。
またも、歩け歩け大会!?
上りは砂州の出現時刻に合わせてタクシーをフンパツしましたが、ビンボー症の我々にとっては、やはり歩きが基本。
麓への近道の入り口までは、来た道を下ります。
国土地理院のウェブサイトからプリントアウトした地形図と照らし合わせて「ココだな」と。
イノシシと鉢合わせ、なんてことになりませんように(笑)
登山道は、コンクリートの階段になっていて歩きやすい。
しばらく雨が降らなかったため、落ち葉や泥で滑るということもなかったのが幸いです。
振り返れば、どことなくジャングルチック。
100mほどの標高差を下って、突然のヤギの出現に目を疑います。
名前は「めめちゃん」
イノシシじゃなくてよかったですし、はちわれ農園の「おもち」と違って、穏やかでおとなしい。
それにしたって、まさか1日に2匹もヤギに遭遇するなんて、そうそうあることではありません。
そして再び、車道と合流。
休暇村に向けて、山すその道を歩きます。
改めて見ると、魚見岳というのは、なかなかの崖っぷりですのぉ…。
施設情報
★知林ヶ島
指宿市西方
0993-22-2111(指宿市観光課)
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10654
https://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/chiringashima/
★魚見岳
指宿市東方
0993-22-2111(指宿市観光課)
https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10657
https://www.ibusuki.or.jp/tourism/view/uomidake/