4月9日。旅はメシ、メシこそ旅…
初めての砂むし体験を終えると、ほどなく夕食の時間となりました。
食事会場は、1階のフロントに近いメインダイニング「菜摘(なつみ)」です。
薩摩・指宿の“逸品”を
階段の登り口にある「薩摩の“逸品”ボード」に思わず足が止まります。
焼きそら豆は、ぜひとも味わいたい。
通路を奥へ進むと、焼酎の瓶がズラリ。
「利右衛門」「利八」ともに、指宿の酒蔵です。
指宿酒造:https://www.riemon.com/
吉永酒造:https://yoshinagashuzo.wixsite.com/index
入り口の手前では、指宿産のかつお節を使っただしのサービスがあります。
指宿市山川港は、全国でも有数のかつお節生産地。
とりわけ最高級とされる本枯節においては、全国シェアの7割を占めているのだそうです。
食前酒ならぬ食前だしで、イブクロを整えて…。
休暇村指宿の夕食は、県産素材にこだわった料理と、選ぶ楽しさを両立するハーフビュッフェスタイル。
春休みが終わっているにもかかわらず、会場はほぼいっぱいです。
窓の外には、錦江湾の夕景が広がります。
4月上旬の夕方6時半過ぎでこんなに明るいことに、はるか西までやって来たんだなぁと。
メニュー
さっそくドリンクメニューを開いて、何を飲むかを決めましょう。
今回我々が利用したのは、芋焼酎飲み放題ではなく、徳利1本付きのプラン。
となると「利右衛門」ですかね。
そしてハーフバイキングで、飲みのお供の調達です。
コチラは、せいろ蒸しと天ぷら。
おばんざいの盛られた小皿が一面に並びます。
生野菜やら漬物やら。
あら煮や治部煮といった、温かい煮物もありました。
いただきます
思い思いに取ってきてテーブルへ。
ふたりにしては大きいはずのテーブルも、この時点ですでに狭く感じられます。
コース全体のボリュームがつかめないため、ハーフビュッフェは抑えめで。
蒸し野菜のほか、おぼろ豆腐や鶏皮ポン酢といった、味付けがあっさりしている品を選びます。
九州へ来たからには外せないさつま揚げやキビナゴの天ぷらも、少しの量で味わえるのがウレシイ。
■利右衛門
相棒は「黒」、ワタクシは「赤」と、タイプの異なる「利右衛門」で乾杯。
目盛入りのオリジナルグラスは、思わずほしくなりました。
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■黒豚ヒレの黒酢煮
ギュッと詰まった肉質を黒酢でさっぱりと。
利右衛門との相性もバッチリです。
ところがこの後、ぱったりと料理が来るのが止まってしまい、ラストオーダー直前にして忘れられていたことが明らかになりました。
むぅぅ、温泉宿におけるメーンイベントだというのに、何てこと…。
■お造り
かくして、一気に運ばれてきた料理を超早送り。
地魚の盛り合わせは3種類の醤油を使い分けていただきます。
ピッカピカのキビナゴ、プリッと弾力のあるアカバラ(カンパチ)、しっとりとしたカツオ。
九州ならではの甘い醤油もいいけれど、ワタクシはかつお醤油が気に入りました。
■豚骨煮
甘めの味付けで煮た軟骨は、プルプルほろほろ。
コレ、めちゃめちゃ芋焼酎に合う!
■黒牛のタタキ
鹿児島三大黒肉のひとつ。
赤身の多い肉質は、厚切りでも柔らかです。
■六白黒豚しゃぶしゃぶ
さらにしゃぶしゃぶが加わり、肉祭りは佳境にさしかかります。
「六白黒豚」は、独特のうまみと柔らかさが自慢の、鹿児島を代表する黒豚のブランド。
「六白」の名は、四肢と尻尾、鼻先の6つの部位が白いことによります。
立派なお肉を目の前にして、コーフンが高まります。
さぁ、行きまっせ~♪
歯切れがよく柔らかだし、脂に甘味があってうんまい!
赤身よりも脂のほうが多いくらいですが、さっぱりしてしつこさを感じさせません。
旨味が出た出汁で食べるうどんも、うまうまですのぉ。
そして、ロビーコンサートが始まり、片付けが進むなかで、ダメ押しのデザート。
指宿行きの列車のなかで「白熊」を食べたのは、この「白熊DIY」に備えての予習だったのです。
練乳氷ではなくフツーのかき氷である時点で「白熊」とは別モノですが、フルーツや豆をいろいろトッピングできるのは、台湾のかき氷に通じるところもあって楽しい。
しかし、時間に追われてコイツを食べそこなったのがココロ残りですな…。