SLパレオエクスプレス、リベンジを図る その3「居酒屋パレオエクスプレス」

6月9日。秩父錦 特別純米酒@350円ほか

熊谷から三峰口までは60km弱。
通常の列車が1時間40分程度で走るところを「SLパレオエクスプレス」は2時間半以上かけて走ります。
そんなゆったりとした時の流れのなかでゆったり飲む-。
これぞオトナの贅沢な過ごし方です。

まずはビールで

全席指定の「SLパレオエクスプレス」で、我々が確保したのは、機関車に近い1号車の前寄り。
他のお客さんに相席されにくいよう、ボックス席の窓側に向かい合わせで席を押さえておきました。
念のためトレーも持参しているといえ、窓辺にしっかりとしたテーブルがあるのは、飲み鐵には非常にありがたい。

■サントリー生ビール 500ml YOASOBIコラボデザイン缶(286円→無料)
長らく重宝してきたプラカップを先月の安芸~周防の旅で破損してしまったので、折り畳みできる携帯用のカップを新調。
アプリのクーポンで入手した缶ビールを注いで乾杯です。

■クッキーシュー(183円)
4月に購入したプリンがものすごくおいしかったことから、熊谷駅構内の「梅林堂」を再訪。
大ぶりなクッキーシューは、なめらかなカスタードクリームとザクザクしたクッキー生地で、十分酒のアテになりえます。
一緒に買った極濃たまごプリン(216円)も裏切らないおいしさ。

梅林堂 ケーキ・洋菓子:https://www.bairindo.co.jp/category/YOUNAMA/

車内販売のワゴンが回って来たので、飲み物を買い足しておきましょう。

ベーカリーBOXやバーガーの手売りもやってきました。
あちらでもこちらでも、財布のひもが緩みっぱなし。
相棒はパンよりも、スタッフが下げているサコッシュにココロひかれてしまったようで…。

グッズの車内販売が来た時にお買い上げ。
「買わないと後悔する」と思わせる戦略に、まんまとやられちゃいました。

停車時間は撮影会!?

熊谷を出て40分。
「SLパレオエクスプレス」は、ふたつ目の停車駅、寄居に到着しました。

ココでは10分強の停車。
お手洗いがてらホームへ出ると、C58(シゴハチ)のまわりは、ちょっとした撮影会になっていました。
小鐵を抱き上げ、英才教育をする姿も。

運転台の隣で、機関助士がボイラーに石炭を補給していました。
機関車にとっての大事なごはんですからね。

以下の写真は、相棒目線で。

思い入れがあるだけに、見るところが違いますね。

秩父の地酒で酔い気分、からの…

■秩父錦 特別純米酒(350円)
寄居を発車して、飲み鐵再開。
車内販売で買った秩父の地酒をいただきます。
4月に小川町の酒蔵で買った、しぼりたて生酒に通じる旨口の酒。

彩の国で「花より団子」 その3【晴雲酒造(比企郡小川町)】

■あなご蒲焼山椒風味(324円)
というわけで、コチラのおつまみをオープン。
前の日に立ち寄った船橋の東武百貨店で、催事販売に遭遇して買ったお品です。
お酒に合うおいしいモノだけを極める、伍魚福のおつまみ。
アナゴと山椒の組み合わせと来たら、日本酒に合わないわけがありません。

KOBE伍魚福:https://www.gogyofuku.co.jp/

「よろしかったら、コチラ召し上がりませんか?」

相棒はおつまみを手に、通路を挟んだ側のボックス席に座っていたふたりに声をかけました。
年齢は、我々と同じくらいか少し上。
熊谷駅を発車すると同時にヱビスのロング缶を飲み始めた姿に、同じ趣味嗜好を感じていたのです。

突然の声がけに驚いたようですが、同類と分かって意気投合。
SLを専門に全国各地へ乗りに行っているそうで、個別の機体の動静まで詳しく知っていることに驚かされます。
 
「『パレオエクスプレス』は、気軽に乗りに来られるのがイイんですよね」
SL(まさに鐵分)を補給したくなると、お酒を持って乗りに来るとのこと。
持ってきたお酒をお互いに酌み交わし、すっかり酔い気分になりました。


先回りして迎え撃て

どんな列車でもいえることですが、乗車して内側の人になってしまえば、走っている姿を外から見ることはできないというもの。
しかし、この「SLパレオエクスプレス」に関しては、「乗る」と「走っている姿を見る」の両方をかなえるワザが存在します(2024年6月時点)

というわけで、相棒ひとりで御花畑駅へ先回りし、C58の走る姿を迎え撃つ作戦を決行です。

終着の三峰口までは、あとひと駅。
もう少し「居酒屋パレオエクスプレス」を堪能いたしましょう。

路線情報

★SLパレオエクスプレス
秩父本線の熊谷駅-三峰口駅間にて運行している、蒸気機関車 (SL) 牽引による臨時急行列車。
1988年(昭和63)に熊谷市で行われた「’88さいたま博覧会」の開催を記念して運行が始まった。
土休日を中心に概ね3月中旬から12月初旬の期間に運行され、冬季は運休となる。
https://www.chichibu-railway.co.jp/slpaleo/about.html

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