12月16日。1泊2食@9,900円
1夜明けて、旅の最終日。
昨晩あんなにもガッツリ食べたのに、イブクロは意外とスッキリしています。
料理自慢のお宿ですから、朝ごはんも楽しみ、楽しみ。
オイシソウな香りに鼻をヒクヒクさせながら、身じたくをして1階へ。
階段を下りて正面、昨晩の食堂とは別の部屋に朝食が用意してありました。
玄関よりも少し低くなった、フローリングと腰壁がナチュラルな空間。
ランチ営業も、コチラでやっているとのことです。
いただきます
木製のトレーにのった、純然たる和の朝ごはん。
一汁三菜どころか、おかずが5品もあります。
みそ汁もおひたしも煮物も、素材の持ち味を生かした優しい味です。
一夜干しで旨味を凝縮させたアジの干物。
ぷりぷり、旨し。
女将とのおしゃべりも弾んで
人につくってもらったごはんをふたりだけでゆったりと食べていると、部屋のなかの様子にも目がいきます。
落ち着いた雰囲気の絵が並んでいて、ギャラリーみたい。
「この作品、全部ちぎり絵なんですよ」
見入っている我々に、女将が話してくれました。
知り合いの80歳代の女性が、終活にあたってこれまでつくったちぎり絵を処分するというのを聞き、家まで出向いて引き取って来たとのこと。
また、同じような話は他にもあったそうで、順次作品を入れ替えて展示することも考えているそうです。
「あら、いけない!」
「話が弾むあまり、コーヒーをお出しするのを忘れてしまいました」
旅先の朝ごはんでは、コーヒーを飲みそこなうことも少なくないけれど、イイ香りで頭もイブクロも目覚めさせてあげられるのはありがたい。
ひと晩お世話になった、コウジロのお宿。
女将さんにお礼をいってチェックアウトします。
オイシイ料理と女将さんの笑顔に会うために、またこの地を訪れたいな。