12月17日。鐵分だけでなく、美食もね
武雄温泉を発車して、およそ15分。
「ふたつ星4047」は、江北に停車しました。
ホームにはマルシェが出て、ミカンなどの特産品や
かしわめし弁当などを販売していました。
「ふたつ星4047」をデザインした紙袋は、スイーツなどの詰め合わせですね。
朝摘みのイチゴやイチゴ大福も次々と売れていきます。
こんな時とばかりに、みんなして財布のひもが緩みっぱなし(笑)
マルシェの人たちのアツい見送りのなか「ふたつ星4047」は発車。
ココで進行方向が変わり、1号車が先頭になります。
サービスカウンターで旅のお供を
江北駅停車中に、サービスカウンターの営業開始と、お弁当の受け渡し準備が整ったことを知らせるアナウンスが入りました。
お弁当は事前予約制。
あのオレンジ色の包みがそうですな。
予約サイト:https://jrkyushu.lp.eat-eat.jp/futatsuboshi/
そして、沿線の地酒や
飲み物、おつまみの販売も。
缶ビールの銘柄が、乗車前の小道具として利用した黒ラベルなのを見て、思わずニヤリ。
また、バッジやキーホルダーとともに、お弁当を包むのに使われていたバンダナも販売されていました。
その他車内販売メニューは、QRコードやWEBサイトからも確認できます。
ラウンジ40 車内販売メニュー:https://www.jrkyushu.co.jp/train/futatsuboshi/pdf/menu.pdf
牛と酒で佐賀を満喫
サービスカウンターで手に入れてきた品をセットして、酔いひとときの始まり。
オレンジ色の包みを解くと、立派な二段重。
武雄温泉駅内にあるカフェ「カイロ堂」が手がける、佐賀のおいしさを詰め込んだお弁当です。
■特製ふたつ星弁当(2,800円)、佐賀の地酒(手前、500円)、長崎の地酒(奥、500円)
ふたを開け、その豪華さを鑑賞しつつ、佐賀と長崎の地酒で杯を重ねます。
佐賀の「前(さき) 山田錦 純米吟醸」は、濃くて庶民的な味。
長崎の「六十餘州 NAGASAKI 純米吟醸」は、前者に比べると軽いものの、お米が感じられる味。
どちらも注いだ時の香りがよく、我々の口に合うお酒です。
1段目には、佐賀牛出汁付けローストビーフ。
鬼おろしポン酢とともにいただきます。
有明海産真海老の南蛮漬けや、炊き合わせも、素材を楽しめる上品な味。
2段目には、佐賀牛ステーキがドーン。
揚げ物も佐賀牛メンチカツと、牛肉好きにはたまらないお弁当です。
ステーキの下は、有明産焼きのりとおかかのご飯。
箸休めには、蓮根の磯部揚げや青高菜、さつま芋のレモン煮を。
酒蔵のある町、肥前浜
そうこうしている間に「ふたつ星4047」は、ふたつ目の停車駅、肥前浜に着きました。
お弁当はいったん中断。
だって、ココにしかないお楽しみがあるんですから。
コチラの駅でも、ホームにマーケット。
そのなかで人気を集めていたのが、地酒のコーナーです。
江戸時代から昭和にかけて醸造業を中心に発展し、現在もいくつかの酒蔵を有する肥前浜宿。
その最寄り駅である肥前浜駅には、駅舎に併設して「HAMA BAR」という日本酒バーがあり、「ふたつ星4047」の停車に合わせてホームに出店しているというわけなのです。
ラインナップは、純米酒、純米吟醸、大吟醸の単品と、それら各1種+おつまみの飲み比べセット。
相棒は「車内で買った地酒もそれなりに量があるし、飲みたかった銘柄だけ買えれば十分かなぁ…」なんてことをいいましたが、ワタクシとしては、飲み比べてこそ、お気に入りに出合える可能性も高まるというものかなと。
純米酒は「光武」「蔵心」「幸姫」の3種からのチョイス。
とりあえず、真ん中にしとく?
純米吟醸は、相棒の本命である「鍋島」一択。
大吟醸は「能古見」「幸姫」から「能古見」を。
おつまみと合わせて一式が整ったら、車内に戻って飲み鐵を再開です。
テーブルは狭いけれど、なんて酔いビジュアルなんでしょう♪
■3酒飲み比べセット(1,000円)
(左下)矢野酒造 肥前蔵心 特別純米(鹿島市)
かなりスッキリして、白ワインに近い感じ。
甘くも辛くもなくフラットな味が、フレンチやイタリアンに合うように感じました。
もちろん佐賀牛にもね。
https://yanoshuzou.jp/
(右上)福千代酒造 鍋島 純米吟醸 山田錦(鹿島市)
相棒は口にした後、ひと息、ふた息ほどの溜めをおいて「あぁ、おいしい…」と。
蜜のようでもあり、甘露のようでもあり。
気品があるおいしさは、普段我々が飲むお酒とは次元が違うように感じます。
庶民ではなく、殿様が飲むお酒!?
https://nabeshima.biz/
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(左上)馬場酒造場 能古見 純米大吟醸(鹿島市)
フルーティーで、鍋島に比べると華やか。
炭酸のないシャンパンといった印象を受けました。
コレにはしっかりした食事より、セットのクリームチーズの粕漬けのような軽いモノをちびちびなめながらいくのが酔いみたい。
https://www.nogomi.co.jp/
おまけ
この日は、はたこトラベルの創立記念日(=誕生日)当日。
誕生日月前後1カ月の乗客へのお祝い企画があるというので、翌月に誕生日を迎える相棒の分と合わせてスタッフに声をかけました。
「証明書とか必要ですか?」
「いえ、必要ありませんよ」
席に戻ってのんびり飲っていると、スタッフがやってきてその場でステッカーに名前を書いてくれました。
「はたこトラベル」「ぱおず旅行舎」合わせて100周年というスペシャルな日を、スペシャルな空間でお祝いできたことに感謝。
“2022 はたこトラベル創立記念旅行 2章4節「特製ふたつ星弁当と地酒飲み比べ」” への1件の返信
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