12月30日。結局、秋田行の列車は待っていてくれませんでした
次の秋田行までは1時間弱。
陸羽西線~余目~特急いなほで先へ進むことはできましたが、乗車券も特急券も買わなければならないのは痛手です。
「まぁ、急ぐ旅ではないのだし…」
この日の最終目的地で待っていてくれるブログ朋友にメッセージを送り、遅めのランチタイムとまいりましょう。
アナウンスに促されて多くの乗り継ぎ客が改札を出ていきます。
おっ、ホームの待合室が空いているようですよ。
「居酒屋新庄駅待合室」、臨時オープンです
■上喜元 特別純米からくちぷらす12(550円)
山形駅ビルの量り売りで手に入れた小瓶を開けて。
多少酸味が感じられ、醗酵バーのきき酒セットで一番気に入った「信濃鶴」の純米酒と似ています。
相棒の表情もシアワセそのもの。
180mlなんてすぐに空いてしまいそうです。
■いも煮弁当(1,200円)
山形の郷土料理として知られるいも煮が、ひもを引いて温めるタイプのお弁当になっていました。
醤油味とはいえ、すき焼きのように甘ったるくないのはありがたいです。
サトイモの芯までホカホカになっているのに感心しましたが、温まっていない部分もあったようで…。
■辰はらこ飯(680円)、■玉こんにゃく(194円)
鮮魚チェーン店の品でしたが、こんなにたっぷり鮭もいくらが入って700円以下ならいうことなし。
玉こんにゃくはぷりっぷりで、時間をかけて煮ていないわりに味が浸みこんでいます。
しかも、できあがりから2時間半も経っているのに、こんなに温かいなんて!
その昔、温湿布として使われていたというだけに、さすがの保温力です。
次の列車で秋田へ
次の秋田行が入線しているのがガラス越しに目に入ったので、いったん広げた品をまとめて大急ぎで移動。
「居酒屋奥羽本線」として仕切り直します。
ほどなく改札外で待っていた人たちで席が埋まってしまったし、早めに行動して正解!
新庄から秋田までは2時間40分強。
付着した雪がドアの開閉に支障をきたし、車掌が雪を払ってドアを閉め直す光景もしばしば見られました。
車窓の風景が夕暮れ色になっていくなか、相棒がフラッと席を立ちました。
お手洗いに行ったのかと思ったのですが…。
一番前の窓にかぶりついて、こんな写真を撮っていたようです。
秋田新幹線と合流する大曲から先は、狭軌で運用されている在来線と標準軌の新幹線が同じところを走るため、3本のレールが並ぶというわけ。
でも、分かる人にしか分からないだろうなぁ(苦笑)
秋田到着は16:58。
17:30の乗り継ぎまでひと息つけるなぁと思っていたら、乗って来た列車がそのまま弘前行きの快速になりました。
車掌同士の引き継ぎも、どことなく絵になる風景。
それにしても、足回りに付いた雪がハンパありません。
「居酒屋奥羽本線」、再オープン
後ろの車両のボックスシートに移動した後、交替で散歩に出かけ、ワタクシは秋田新幹線となまはげにごあいさつ。
その後15分ほど経って、相棒が買い物袋を手に戻ってきました。
「飲もう!」
改札内には何もないからと、改札を出て調達してきたというではありませんか。
広い折りたたみ式のテーブルには、ドリンク用のくぼみが4カ所。
いかにも「宴会をやってください」といわんばかりのつくりに、ふたりして顔がニヤけます。
昨年、47都道府県のご当地づくりのうち、入手できなかった10県のひとつが秋田。
名称こそ「~に乾杯」に変わりましたが、1年越しの出合いにしみじみします。
酸味とかドライさはなく、どちらかというとまろやか。
あと口はあっさりしていて、料理の邪魔はしなさそうです。
おつまみは、今しがた買ってきたぷちがっこではなく、今朝、仙台で買った燻りほや(390円)
磯の香りと独特のクセが酒飲みの味だと実感します。
秋田を出てからおよそ1時間後、この日の最終目的地である東能代に降り立ちました。
弘前行きを見送ると、ホームの先に列車が?
いいえ、コレはリゾートしらかみの車両を模した待合室なんです。
そして改札で、台湾つながりのブログ朋友と2012年以来の再会。
彼女のクルマでおススメの店へと向かいます。
おまけ
東能代駅周辺をGoogle Mapでながめると…。
放射状の線にピンときたふたり。
調べてみると、現役で稼働している転車台とのことでした。
まぁ、これまた分かる人だけ分かるネタですが。
路線情報
★奥羽本線
福島~青森の101駅、484.5kmで運行。