「予定ハ決定デハナイ」の瀬戸内旅 2章8節「尾道で角打ち」

9月1日。続いて向かったのはコチラのお店

出発の1週間前、相棒が「角打ちもできる!」といって、ウェブサイトと食べログのリンクを送ってきました。
広島の酒にこだわる、明治42年創業の酒屋さん。
尾道観光で一番楽しみにしていたといってもいいかもしれません。

メニュー

店先のお品書きに目を留め、ふたりでニンマリ。
3点セット500円の呑み比べコースが2種類ということは、1,000円で6種類の地酒が試せちゃうんですね♪

さっそく店内へ

入り口には「麒麟麥酒株式會社 特約代理店」書かれた看板が。
おぉ、旧字体ですよ。

「呑み比べをさせてほしいのですが」というと、3代目だという、物腰の柔らかなおかみさんが対応してくださいました。
えっ、こんなになみなみと注いでもらっちゃっていいんですか?

6種類そろうと、なかなかなインパクト。
おつまみとして、袋入りの焼きあごを出してくれるとはシブいですねぇ…。

いただきます

■Aコース(500円)
左:瑞冠 純米吟醸 こわっぱ 生(三次市)
キレがよく、焼酎っぽい後口に、千葉の駅ナカで飲んだ1杯を思い出しました。
あれも確か広島のお酒だったような…。
刺し身や酒盗、ワサビ漬けと味わいたいお品。
http://wp1.fuchu.jp/~zuikan/

中央:富久長 純米吟醸(東広島市安芸津)
女性杜氏の酒蔵。
無濾過原酒で16度とのことで、口当たりは甘く酸味を経てから、後にしっかりした味が残ります。
チーズに合いそう。
http://fukucho.info/

右:酔心 純米吟醸(三原市)
超軟水仕込みが特色だそうで、コレもなかなかワタクシ好み。
合わせるなら、豚肉料理かな。
http://www.suishinsake.co.jp/

■Bコース(500円)
左:天寶一 純米(福山市)
信州の地酒で結構気に入っている「今錦」に似たタイプ。
お米らしい香りが立つ一方で、スモークチーズにも似た香りがします。
イワナの刺し身もいいし、味噌をなめながら飲むのも酔さそうだなぁ。
http://www.tenpo1.co.jp/

中央:雨後の月 吟醸純米(呉市)
味はサラッとして印象に残りませんでしたが、香りはいい。
おでんのお供というイメージがぴったりです。
https://www.ugonotsuki.com/

右:賀茂泉 純米吟醸(東広島市西条)
2~3年寝かせてあるそうで、色もほんのりと琥珀がかっています。
紹興酒から甘みを抜いたようなコクとうまみは、まさにアミノ酸。
干物もいいし、豆腐ようや生ハムも捨てがたい。
http://www.kamoizumi.co.jp/

これだけの種類の日本酒を試して意外だったのが、苦手だと感じたモノがひとつもなかったこと。
しっかりとうまみが感じられる広島の地酒は、どうやら自分に合うようです。

熟成の力に感心していると、おかみさんは特別な1杯を勧めてくれました。

■賀茂鶴 置き忘れ 上撰酒(500円)
たまたまこの店で置き忘れられていた、昭和61年製造の30年物。
週末だけしか出さない特別な1杯です。
賀茂鶴(東広島市西条)は県内ナンバーワンのメーカーであり、熟成に耐えられるお酒はココのほかにないのだとか。
キレイな琥珀色も味わいも、まるで紹興酒!

酔いお店としておススメしたい半面、観光名所になってもらいたくない気持ちも半分。
いつまでも風情と酔いを楽しめるオトナな空間であってほしいと思いながら、店を後にしたのでした。

店舗情報

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