岡谷駅前で半世紀、昔ながらの味を守る店 【レストランよしの(岡谷市)】

8月14日。松本行に乗り換えてひと安心、のはずが

大雨による交通機関への影響が懸念されていた週末。
朝、出発前に路線案内を調べたところ、長野県内の区間で一部列車に運休が出ているとありました。
移動を翌日にしようか迷いましたが、あくまでも一部なのだし、大丈夫だと信じて出発。
甲府駅での乗り換え時点でもとくに変わった情報はなく、このまま何ごともなく帰れると、一杯やりながらトロトロとまどろんでいたのでした。
ところが下諏訪駅で安全確認を行い、10分近くの遅れで発車。
速度を落として運転するために遅れが増大する旨のアナウンスが入りました。

直後に再びアナウンスが入り、岡谷駅でしばらく運転を見合わせることに。
運転再開のめどは立たないといわれ、松本まで迎えに来てくれることになっていた相棒にLINEを送りました。
「じゃぁ、岡谷まで迎えに行くよ」
その後ほどなく、上下線ともに運転の打ち切りが決まったのでした。

アクセス

高速道路も通行止めになり、相棒が到着するまでかなりかかると見込んでいましたが、渋滞をかいくぐって思いのほか早く到着。
お腹を空かせているに違いないと、待っている間に昼休憩のない店を調べておきました。

岡谷駅ロータリーに面した「ララ・オカヤ」

どしゃ降りの雨で外で外観を撮るどころではなかったため、Google Mapからのスクリーンショットでご容赦ください。

4階の駐車場にクルマを止めて1階へ下りようとしましたが、エレベーターは運転中止。
階段からも3階、2階はふさがれていて立ち入ることができません。
どういうことかと思ったら、施設内の店舗のほとんどがすでに移転しているようで…。

唯一生きている気配のある、1階の飲食街。
ウナギやイタリアン、そば処など、4店舗が営業しています。

店内の様子

我々が入ったのは、一番駅寄りにある「レストランよしの」
看板には「In Front of the OKAYA station since 1972」と書かれています。

ショーケースには、昭和のレストランのお約束である、ろう細工のサンプルが。

店内も昭和の喫茶店のつくりです。

メニュー

かつ鍋やソースカツ丼、トンカツラーメン。
カツが得意なようです。

カツカレーやカツスパゲティも。
そんななか「50年間変わらない味♪」と書かれた、昔ながらのナポリタンがそそります。

いただきます

■昔ながらのナポリタン(850円)
ケチャップで真っ赤な正統派のナポリタン。
具材もたっぷり入って良心的です。

ちょっぴり柔らかめのゆで加減も懐かしさ満点。
甘めの味付けには、粉チーズたっぷりが合います。

■ミックス鍋定食(1,000円)
メニュー名を見て、コレも確かにおひとり鍋だなと。
個人的には、コロナ禍でおひとり鍋はもっとメジャーになれると思っているのですが。

トンカツとエビフライ、ホタテフライを卵でとじた、ワクワク感のある一品。
これまた甘みが強い、昭和な味わいです。

■ホットコーヒー(500円→200円)
900円以上の食事で、500円のドリンクが200円のサービス価格になるので、ふたりで1杯をシェアしました。
ステンレスのシュガーポットも、酸味のある薄めのコーヒーも、郷愁を誘うに十分です。

そんな昭和な空間ですが、2021年度をめどに閉館、解体となるとのこと。
おそらく再訪することはないんだろうなぁ…。

店舗情報

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