2022 はたこトラベル創立記念旅行 3章6節「在来線を乗り継いで」

12月18日。最大のミッションは「帰り着くこと」

博多から乗ってきた「のぞみ28号」は、豊橋~三河安城間で発生した停電のために新大阪で運転打ち切りになってしまいました。

この時点で考えられる選択肢は、大きく分けて
①新幹線の運転再開を待つ
②特急券を放棄し、在来線で移動する
③乗車券も放棄して、別の移動手段(近鉄、高速バス)にシフトする
④大阪に泊まって翌日移動
の4つ。
 
ちなみに、FDAには神戸~松本便もありますが、そもそも福岡からの便が松本空港の強風が原因で欠航になっている時点で論外だったりします(苦笑)

アクセス

17:05発の新快速に乗れば、最終の松本行きに間に合うことが分かり、在来線乗り換え改札へ。
きっぷを自動改札に通すことに一瞬躊躇しましたが、有人改札に並ぶ列を割って突破する勇気はありませんでした。
自動改札に吸い込まれる特急券。
あぁ、新大阪~名古屋間の特急料金だけでも払い戻せると思ったのに…。

17:05 新大阪~18:25 米原(JR京都線~琵琶湖線 新快速)

在来線のコンコースも人でごった返していて、トイレも女性用は諦めなければならない状況。
ベーカリーのパンをひとつずつ買って、高槻・京都方面のホームへと下りました。
おや、在来線へ回る人は意外と少ないみたい。

やって来た新快速は、姫路始発。
前のほうの車両が米原で切り離され、北陸本線の長浜まで行く運用です。
胸がすくほどのぶっ飛ばしぶり。
2駅目の京都で席も空きました。

18:46 米原→19:57 名古屋(JR東海道線 特別快速)

米原へは、若干の遅れで到着。
この時点で新幹線は運転を再開しており、次に来る「ひかり」に乗れば、最終の「しなの」に間に合う可能性も頭をかすめましたが、特急券を買い直すコストと確実性を秤にかけ、在来線で行くことを選択します。
車両に入ったオレンジ色のラインに、東海圏まで戻ってきたんだなぁと。
クロスシートに並んで座れたのもありがたい。

「ところで、松本空港の駐車場って何時まで開いているの?」
塩尻駅までたどり着き、タクシーで空港に向かったとしても、クルマを閉じ込められてしまってはお話になりません。
「あ゙…」
連結部に出て、空港の管理事務所に電話をする相棒。
一方でワタクシは、塩尻駅近くのホテルを検索しておりました(爆)
 
「普段は午後10時までだけど、今日は特別に開けてくれているって」
戻ってきた相棒が、安堵の息とともにいいました。
同じような問い合わせは何件かあったようで、電話に出た職員の反応もスムーズだったとか。
よかった、今晩はわが家で眠れそう!

20:07 名古屋→21:25 中津川(JR中央本線 快速)

名古屋駅では、10分の乗り継ぎ。

列車に乗り込んだ後、相棒が何もいわずに姿を消したと思ったら、

新大阪駅のベーカリーで買ったパンだけでは足りないからと、ホームのベルマートでサンドイッチと缶のコーンスープを買い足してきてくれました。
駅ナカのきしめんが食べられなかったのは残念でしたが、晩ごはんにありつけただけで御の字です。

21:30 中津川→23:16 塩尻(JR中央本線 各駅停車)

中津川駅からの松本行きは、ロングシートの3両編成。
ココまで来れば、あと少し。

この時間の普通列車にしては乗客が多く、同じような境遇なのか、キャリーバッグを手にした人が目に付きました。

少しウトウトして目が覚めると、木曽路は雪景色。
外は寒いんだろうな…。

長崎の宿泊先を出てから16時間あまりで、ようやく塩尻駅。
しかし、ココがゴールではありません。

東口を出た先にタクシーの姿を認め、思わず視界が潤みます。
「松本空港の第2駐車場まで!」

結局、凍りかけたクルマをピックアップしてわが家に帰り着いたのは、日付が変わった直後。
「はたこトラベル」「ぱおず旅行舎」合わせて100周年の記念旅行は、忘れがたい締めくくりで幕を閉じたのでした。

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