ほうとう、もつ煮、桃。山梨名物をいただきます【喜多八(山梨市)】

8月6日。鹿入り麻辣ラーほー@1,300円ほか

「明日はお仕事ですか?」
2カ月ほど前に都合が付かなくて会えず、それっきりになっていたアツコさんにLINEを送りました。
「はたこ! あなたという人は、どうしてこうもいいタイミングで連絡をくれるの!」
彼女いわく、ご縁ができた人と山梨で仕事をしていて、明日もイベントのために山梨まで行くというのです。
「適当な駅まで乗せていくから、一緒にドライブしない?」

アクセス

はやぶさ温泉の近くにある、イベントの仕掛人が営む店でお昼にするつもりが、「今日は休みだよ」といわれ、いったん里へ下りることに。
Google Mapと照らし合わせてナビをしていくと、山梨市駅周辺にはそこそこ食べるところがありそうです。
「この辺でクルマで入れそうなところがあれば、そこにしましょう」
そういった矢先、「ほうとう」「中華料理」の看板が目に入りました。

山梨市駅から目の前の通り(県道216号)を左へ300m弱。
笛吹川の手前右側にある「喜多八」です。

ほうとうと中華料理の組み合わせが不思議な気もしましたし、店の中の様子もうかがえなくて、ちょっぴりアヤシイ感じ。
でも、駐車場にそれなりにクルマも停まっているのを信じて、入ってみるとしましょう。

店内の様子

おそるおそる中へ入っていくと、ちょうど食事を終えたクループが上機嫌で出ようとしていたところ。
テーブル席に小上がり、奥には個室もあってなかなか立派な店です。

西側一面のガラス窓からは笛吹川。
奥に見える山は太良峠あたりでしょうか。

メニュー

卓上のメニュー冊子の一番後ろのページには、お昼の定食。
「ワタシ、もつ煮にする」
アツコさんが即決した一方で、ワタクシはじっくりとページをめくっていきます。

酢豚に麻婆豆腐、海老チリ…。
このラインナップは、完全に中華料理屋です。

ラーメンや焼きそばの一方で、ほうとうも。

チャーハンは、かなり人気があるようです。

メーンの料理にミニもつ煮、水餃子、ライス、スープ、漬物が付いたセット。
海なし県・山梨で三崎直送のまぐろは意外に思えましたが、グルメサイトの口コミでは高評価みたい。

さらに、山梨のジビエに、ほうとうのアレンジ版である「ラーほー」
天然の行者ニンニク入り餃子も気になります。

相変わらずの暑さには、冷たい麺もイイ。

メニューの豊富さもさることながら、厨房から聞こえる鍋の音は軽やかだし、テーブルへ運ばれていく品はどれもオイシソウ。
メニューの表紙に「銀座四川飯店で修業をした、営養薬膳師」とあるのに気付き、改めて納得がいきました。

いただきます

■もつ煮定食(850円)
お酒は飲めないけれど、お酒のアテは好きだというアツコさん。
品のいい仕立てのもつ煮に、テーブルにある紅いのを振っていただきます。
もつ煮もごはんもたっぷりで、お腹いっぱい。

■鹿肉入り麻辣ラーほー(1,300円)
甲府レッスンの常連だったゴスペル仲間から「一度食べてみなよ」といわれていたラーほー。
鹿肉入りという珍しさも目を引きました。
「辛いですよ」と店の人に念押しされましたが、辛いのには強いから大丈夫。

ハクサイにモヤシ、キクラゲ、タケノコ、ニンジン…。
野菜がしっかりいただけるのはウレシイ。

麺はほうとうというより、少し厚めのきしめんといった感じ。
辛いつゆを飛ばさないよう、そしてむせないよう慎重に口へ運びます。
唐辛子系の辛さはたいしたことありませんが、味噌が濃くてのどが渇く辛さです。

食べやすい大きさに切った鹿肉もゴッソリと。
口いっぱいに広がる野生の風味、スタミナが付きそうです。

店を訪れるほとんどの人の目を引いていたのが、入り口脇で売られていたモモ。
「はね出しのモモなんですけどね。奥にあるのは1個100円。キズがあったり、色にムラがあったりするけれど、昨日もいだばかりでオイシイよ」

そういって出してくださったモモは、甲州人が好むカリカリの食感。
若干未熟なような見た目に反し、ものすごく甘くて驚きます。

さらに、銀座の四川飯店で修業してきたという店主とのやり取りは続き、釣りに山菜取りにと、県外までアクティブに出かけているとのこと。
「あと、鉄砲もやっていて、獲れた鹿肉をペット用のジャーキーにして売っているんです」
「じゃぁ、ワタクシが食べた鹿肉も?」
「自家用で食べる分には問題ないけれど、営業で出すには規制があるんで、その問題を解消するためにジビエのセンターを立ち上げようとしているんですよ」

アツコさん、あなたという人はどうしてこうも興味深い出会いを引き寄せるんですか!

店舗情報

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