4時間だけの飲兵衛天国 薄井商店編【信濃大町 三蔵呑み歩き(大町市)】

9月2日。白馬錦 純米吟醸 ひとごこち 生酒ほか

4時間だけの飲兵衛天国 市野屋編【信濃大町 三蔵呑み歩き(大町市)】

アクセス

「市野屋」の裏側から出て北へ進むこと、およそ100m。

左手に「白馬錦 醸造元」の看板が現れました。
近っ!

場内の様子

1906年(明治39)の創業から120年弱。
白馬三山にちなんで「白馬錦」の名が1922年(大正11)に命名されてからは、およそ1世紀。
「白馬錦」は、三蔵のなかで一番知名度が高い銘柄なのではないかと思います。

オープンエアーで広々とした「市野屋」に対して、コチラは建物と建物の間の通路を利用していて、少々狭苦しいというのが率直な印象。

地元メディアの取材も入っていました。

ココで試飲できるのは、純米大吟醸、雪中埋蔵、樽酒などの8種類。
ちなみに、2017年(平成29)から「白馬錦」ブランドには、すべて信濃大町産の契約栽培米を使用しているのだそうです。

では、さっそく。

いただきます

■純米吟醸 ひとごこち 生酒
口当たりがよく、すごく飲みやすいお酒。

■純米 山恵錦 生酒
ひとごこちも甘めでしたが、コチラはもっと甘くて、まるでデザート!
味の系統は似ているものの、触った時の甘味は山恵錦のほうが強く、ひとごこちのほうが後から甘みが来るように感じます。
松笠焼に付いていたクリームチーズと合わせれば、ますますデザートっぽく。

初しぼりをもらいに行った相棒から、近くにいた若い兄ちゃんが「『雪中埋蔵』がうまい」といっていたのが聞こえたと聞いて、

ワタクシは雪中埋蔵を。
かんぱぁ~い♪

■雪中埋蔵
まろやかで優しいともいえるし、風味が消えておとなしいともいえるし…。
若く華やかなのが好みな人より、シブ好み向けのお酒といえるでしょう。
 
また、胃がスッとしてお腹が空いてくるような気もしてきました。
食中酒よりは食前酒向け。
寝かせるという点で、梅酒に通じるところがあるのかもしれません。
https://hakubanishiki.co.jp/item/2022by-setyumaizou/
 
■純米生酒 初しぼり
一方の初しぼりは若々しく、雪中埋蔵とは対照的なお酒。
かといって、縄文時代ほど野暮ったくなく、弥生時代あたりまで進化した印象です。
https://hakubanishiki.co.jp/item/hatusibori/

相棒いわく「前者を人生経験を積んだスナックのママに例えるなら、後者はキャバクラのおねえちゃんだね」と。
どうやら我々には、時代スケールと女性の年代スケールの、ふたつの基準があるようで(笑)

まだまだいきますよ~。

■純米吟醸 美山錦 秋あがり
シュワシュワした縄文系ですが、縄文よりしつこくない。
焼いただけの肉とか、ドライフルーツ、ナッツが合うように感じます。
うんうん、「いぐパン」のバッカスも合うねぇ。

■純米大吟醸
対する純米吟醸は、洗練度が一気に進化して、江戸か明治くらい。
キリッとしてスッと消える、品のよさに感心します。
料理の邪魔をしないお酒という点で、雪中埋蔵が寝かせているのに対し、純米大吟醸は削ぎ落してあるという印象。
ちょっといい和食の店のコースに持ってきたい。
https://hakubanishiki.co.jp/item/hakubanishiki_junmaidaiginjo/

コチラでの振る舞い酒は、木の樽に入った雪嶺
冷やと、ちろりで温めたお燗が用意されていました。
白馬錦の雪嶺は、エディター時代にお世話になった執筆者が好きだったお酒で、お中元とお歳暮に一升瓶を届けたのも懐かしい思い出だったりします。
https://hakubanishiki.co.jp/item/setsurei/

■樽酒(冷や)
すっきりした飲み口が白馬錦らしく、後味でかすかに木の香が香ります。
適度にクセがあるので、魚は塩焼きよりも照り焼き、焼き鳥も塩よりタレ。
揚げ物だったら、鶏のから揚げくらいが合うような気がします。
ネギ味噌をのっけた栃尾揚げも酔いかもしれませんね。

■樽酒(お燗)
冷やにも増して樽の香りが立ち、山小屋を飲んでいるような感覚。
ログハウスのようなぬくもりにほっこりしたところで、場所を変えてひと息入れましょうか。

店舗情報

★薄井商店
大町市大町2512-1
0261-22-0007
午前8時~午後5時
日・祝ほか休業(土曜は営業カレンダーによる)
https://hakubanishiki.co.jp/

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