9月30日。大国主大神を祀る、神々が集う聖地へ
八百万の神々が会議のために出雲に赴いて、諸国から神様がいなくなることから、10月の別名は「神無月」
しかし、神様がやって来る出雲の地に限っては「神在月(かみありづき)」と呼ばれます。
明日からは10月。
「気の早い神様が、もう来ているかもね」
そんなコトを話しながら、出雲大社を訪れたのでした。
アクセス
大社線の終着駅、出雲大社前駅から出雲大社へは神門通りをまっすぐ進んで350mほど。
縁結びの聖地としても人気のある神社だというのに、駅の案内表示はあまりに控えめです。
石畳をイメージした舗装の参道には、みやげ物店や趣のある旅館、出雲そばの店などが並びますが、朝8時を回ったばかりでは、ほとんど開いているところはありません。
とはいえ、滞在時間1時間ほどのとんぼ返りでは、むしろ好都合だったりするのですが。
二の鳥居から下り参道、松の参道を経て
寄り道をしなければ、5分ほど。
上り坂を上り詰め、国道431号との交差点を渡った先に、二の鳥居(勢溜の大鳥居)があります。
案内の声が聞こえてくると思ったら、ツアーの人たちが。
来た道を振り返ると、大正天皇御即位を記念して寄進された一の鳥居(宇迦橋大鳥居)が見えます。
では、八百万の神々が集う社へ。
二の鳥居をくぐると、すぐ下り坂。
先も長そうだし、足腰に不安のある人にはなかなか大変そうです。
さらに進むと、立派な松林のなかに三の鳥居(中の鳥居)があります。
この先、真ん中は神様の通り道といわれるため、左右どちらかの側道を進むのがマナーなのだそうです。
そして、左側の道を進んでいくと、
左手の広場にウサギさんがいっぱい。
「『いなばの白ウサギ』って、因幡の国じゃなかったっけ」と思いましたが、ウサギを助けた大国主大神(おおくにぬしのみこと)が祀られているのこそ、この出雲大社だというわけです。
出雲大社独特のモノや日本一も
二の鳥居から、我々の足で10分弱。
四の鳥居(銅鳥居)は、最も拝殿に近い鳥居です。
ちなみに一の鳥居から四の鳥居まで、すべて材質が違うというのもおもしろい。
拝殿のすぐ後に八雲山、亀山が迫っていて、いかにも山のなかのお社に映りますが、ココから西に1kmちょっと行けば海だというのが不思議な気がします。
一般的な神社の参拝形式は「二礼・二拍手・一礼」ですが、出雲大社では「二礼・四拍手・一礼」とされているそうです。
なお、ワタクシはクリスチャンなので、参拝していませんよ。
また、出雲大社のしめ縄は「逆しめ縄」として、一般的な神社と左右逆に張られているのも特色。
拝殿のしめ縄も長さ6.5m、重さ1tと立派ですが、神楽殿の大しめ縄は、長さ13.6m、重さ5.2tもあるそうで、見ておかなかったことが悔やまれます。
拝殿から左を見ると、神楽殿の向こうに鶴山。
コチラの日本国旗は、たたみ75畳分(9m×13.6m)という日本一の大きさ。
この日は風がなくダラリとしたままでしたが、はためいていたらさぞかし見事でしょうね。
帰りは、松の参道の反対側へ。
ムスビの御神像は、大国主大神が神様となる前の修行中に、荒波のなかから「幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)」を受け取ったシーンとされています。
施設情報
★出雲大社
島根県出雲市大社町杵築東195
0853-53-3100(社務所)
参拝時間:午前6時~午後7時(その他の時間は銅鳥居前での参拝)
https://izumooyashiro.or.jp/